ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< July 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
2013.12.14 Saturday

SINGER 191U シンガー191Uのオーバーホール

横浜からお送り頂いたSINGER 191Uです。
大切なミシンは無事到着しました。

細心の注意をはらい作業に掛からせていただきます。











 
ミシンを修理をするなら

 
2013.12.12 Thursday

SINGER 191U シンガー191Uのオーバーホール

足ふみミシンを使っていて釜に糸を食い込ませてしまったというお電話を頂きました。
お伺いしてミシンを拝見すると、久しぶりのシンガー191Uです。

テーブルもシンガー社のもので
ミシンライトも乳白タイプのロック球で純正が付いてます。

紛失している場合が多い内部の反射板とガラスのカバーもちゃんとありました。



ミシンを拝見しながら少しお話しをしました。

“どうせ私しか使わないけど最後にこのミシンも
少しは手入れしてやるかねぇ”

ということで一度お預かりすることになりました。







外見はこのような感じです。



針板を外すとこのような感じでした。
大釜の切り欠き部に付けられた釜糸案内板を止めているネジが1本無いようです。


大釜の蓋を外すと内釜ごと噛んでいた糸が外れました。
釜糸案内板のネジが片方欠落しています。


とりあえず部品取り用のパーツから同じネジを探しますが、
長さが微妙に違うので注意が必要です。


中釜の剣先が摩耗していたので少し研ぎました。


大釜の欠落していたネジを付けて磨いた状態です。


布押さえと針棒も磨いて釜周りを組み付けたところです。
ほぼ作業は終了です。
あとはオイル回しと後、試し縫いをして仕上げの磨きを残すのみです。




今日はミシンをお預かりしてから八日目です。
個人情報なので持ち主の方の呼び方は“おばあちゃん”とします。

 “明日以降いつでもお持ちできます” との連絡を
昨日、おばあちゃんに電話しておきました。

あいにくの雨ですが心待ちにしているとのことなので

ビニールを被せての納品となりました。

再びテーブルに収まった191Uを一目見るなり
“まるで見違えるわぁ”
“これだけキレイになれば娘が使ってくれるかねえ” と
呟かれたのがとても嬉しかったです。

おばあちゃんはおじいちゃんと二人で暮らしています。

いつもニコニコしたおじいちゃんが隣にいます。
おばあちゃんは気が向くといつもミシンを踏んでいるとのことです。

おじいちゃんは優しい方で

私たちが車でお伺いするといつも家の前の細い路地に立たれて

バンパーを擦らないように車を誘導してくれます。

おじいちゃんは少し耳が遠いとのことで

普段、お客さまとお話するよりも少し大きな声で話します。

おばあちゃんは学校の先生をしていたとのこと。

会話上手で落ちも洒落も効いていて、今でも聡明さを漂わせています。

ミシンの話しは大好きですが、気が付くといつもおじいちゃんの話しになっています。

おじいちゃんはあまり喋りません。でも、いつも隣でニコニコしています。

おじいちゃんは旧制鞍手中学から鞍手高校ができたときに
編入となった鞍手高校の第一期生とのことです。

第一期生卒でこの世にいる最後の1人だろうね… と寂しく一言。

今日も何となくしんみりしましたが、

小学生のときでまだ戦後まもない時分に足立山に遠足に行った自慢話しや

自転車でどこまで遠出してしまうおじいちゃんの話しを笑いながらしてくれました。
 

“私は1秒でも長く生きないといけないのよ…
この人より1秒でも長く生きないと…”
 

優しい笑顔で語ってくれた
おばあちゃんの一言が心に残っています。










 

北九州で足ふみミシンを修理をするなら

ブラザー黒崎


 

 
にほんブログ村 ハンドメイドブログ ミシンへ
にほんブログ村


 

2013.09.25 Wednesday

RICCAR RW-6L リッカー 家庭用ミシンのオーバーホール

RW-6Gの後継モデルだと思われる
リッカー社の直線専用家庭用ミシンです。



このミシンは旦那さんの実家から頂いてきたものだそうです。
湿度の高い場所に長時間置かれていたようで外装の汚れがひどく
腐食のため固着して上軸が回らない状態でした。

このミシンの特徴はカウンターウエイトが上軸に装着され
プーリーの内側に内蔵されていることでしょう。

カウンターウエイトのため低速から高速まで
上軸のブレが少なく本来は非常に滑らかでスムーズな
回転をしてくれるはずなのですが…


ライトの配線をネズミが齧ってしまったようです。
見事に噛み跡が残っています。

純正である丸2ピンの専用ケーブルの受け側のコードも
紛失してしまったとのことで現状では使用不能との判断をし、
ケーブルを引き直すことにしました。

併せて汎用性と今後のことを考えて
通常のコンセントプラグに変更することにしました。
倉庫にリッカーの純正プラグのデッドストックがあったのでこれを装着します。

ソケット側の部品劣化が進んでいたので
あえて分解せずコードを継ぐことにしましたが
それ以外のスイッチや留め具はオリジナルのものを
なるべく残すようにしました。

かなり使われていたようで綿ぼこりがフェルトのように
送り歯に詰まっていました。

腐食のため釜止めの内側が淡いグリーンに変色しています。

外装の付属品をほぼ外した状態です。
磨き上げるとかなり美しくなり塗装も光沢を取り戻しました。

上糸の調整機構は全て外してから分解清掃して
消耗部品を替えてから再び組み付けます。

可動部のオーバーホールを終え
外装のクリーニングも済みました。
通電させてライトのスイッチを入れると
柔らかく包みこむような明かりが再び灯りました。





北九州でミシンの修理をするなら


2013.07.01 Monday

brother HA4-B1 ブラザー HA4-B1型 家庭用キャビネットタイプ足踏みミシン ミシンライトの修理


家庭用キャビネットタイプの足踏みミシンとして
昭和30年〜40年代に販売された
ブラザー社製のHA4-B1鋳造製ミシンです。

 
 
グレイッシュブルーのほかにブラックやツートンなど
カラーバリエーションが多く
後年に発売されたフェイスプレート
糸調節ダイヤルが付いているタイプなどがあります。
 
ひとつの時代を築いたアール・ヌーボーのデザインから
アール・デコ様式へと力強く流れが変わるような
大胆なデザインの変更が行われたモデルです。
 
今回はポータブル改造されたものを
電球交換を含むオーバーホールでお預かりしました。
このタイプではロック球を使用していることが多いのですが
100V15〜20Wのものは現在製造されておらず
手に入らない状態になっています。
 
実は少し前に100Vのロック球を見付けて喜んだのですが、
40Wもあるため明るすぎるのと熱くなりすぎるので
ガッカりしたことがありました。
回転灯専用の電球はミシンには使えないものなのだと
シッカり学習しました。
まぁ、今後のことも考えてソケットごと一般的な
スクリュータイプに入れ替える方が良いかも… と考えています。
確認してみると思った通りに乳白のロック球が使われていたので
ソケットごとスクリュータイプの電球に変更することにしました。
 
先に本体のオーバーホールを済ませてから
オイル落としの待機中に配線ごと外してソケットを
交換することにしました。

しかし、ケーブルまでボディーに合った青い色なので
もったいないのでソケットだけを
スクリュータイプに交換しましょう。
今回の作業はここからが本番でしょう。
入替用のソケットはスイッチと一体式になった
シンガー社の職業用を使用しました。
 
当然ですが取り付けがまったく違うので
かなり手を加えることになりそうです。
仮組するとスイッチシャフトのカバー基部が太くて
金枠のスリットにまったく入りません。
 
もう少し奥までソケットを入れないと
電球の先端が金属枠に干渉してしまうので
とにかく取り付け部分を広げて
ソケットを奥に組み付けるしかありません。
加工法はグラインダーで穴を広げてヤスリでバリを取ることにします。
金属枠の加工だけではなく
ソケットのスイッチ基部にも左右に1mmほどのスリットを入れ
金口部分にも同じように溝を彫りソケットに
金枠をはめ込むことができる所を3カ所ほど作り
厚めのワッシャーを噛ましてネジで固定します。
これでスイッチの基部2箇所、金口で1箇所、ネジで1箇所固定しました。
これでほぼ完成です。
電球を装着すると金属枠に干渉する可能性があるので
リブを一本削り落としました。
最後にクッション性のある強力な両面テープを
干渉する部分に貼って、振動防止とズレ・ユルミが
でないようにしてからネジで固定して加工の完了です。
 
う〜ん… 奇麗に仕上げようとすると手間が掛かります。
 
後は配線を筐体に通してから固定して
金属枠ごとソケットを取付け電球を入れれば完成なのですが、
枠を固定する2本のネジが非常に締めにくいので
挑戦してみる方は磁性の強いマイナスドライバーを
用意していたほうが良いと思います。


 

北九州でミシンの修理をするなら
2013.06.29 Saturday

brother HA1 ブラザー 足ふみミシンで下糸巻きの修理

まったく動かないとのことで
修理依頼を受けたブラザーの足ふみミシンですが
一通りオーバーホールするとスムーズに動くようになりました。
これで作業は完了かと思いきや…
ひとつ問題が見つかりました。
このミシンは下糸巻きを本体に固定している基部と
下糸巻きをリリースするクラッチを止めているネジが兼用になっているのですが、
このネジが摩耗してシャフトが少し痩せているために、
ネジがゆるみ極端に外れやすくなっています。
緩めたまま下糸巻きを使用すると問題のネジが脱落してしまい、
締め込むとクラッチの切れが悪くなり動かなくなるという最悪の状態です。
さて困りました… 
ネジロックで固めてしまおうかと思いましたが、
ミシンに負けてしまうような気がするので、脱落防止用のパーツを作ることにしました。
バネの復元性を利用してネジの回転を抑制する…
まぁ単純ですが… 
“脱防バネ”を組み付けたところです。
鋼線の先端がクラッチのパーツに当たって
しっかり支えられるようにしないと“脱防バネ”自体が脱落するので
挑戦してみる方はココに注意しましょう。
プッシュ!
ガシャン!
カチャン!
キャプションの擬音はあまり関係ありませんが、
この通り可変的に微妙なネジの回転を抑制・コントロールできており
完璧に脱落を止めることができました。
メデタし、メデタしです。
北九州でミシンの修理をするなら
2013.06.12 Wednesday

JANOME model 366 オールドジャノメ366のレストア

ジャノメ366モデルは今から40年ほど前の足ふみミシンですが、
モーターをマウントし電化している方が多いように感じるミシンです。
最近ミシン屋さんにみたもらったら縫えなくなったとのことでした。

事の真偽はともかくとして、
動かないということはミシンとしての機能を果たしていないので
修理することをおすすめしました。

このミシンの特徴は何と言っても下糸巻きのクラッチ機構です。
オシロスコープの軌跡のようなこのバネ! スゴイですよね。
下手にバラスと組めなくなりますょ〜 嘘です。


まぁ他にはあまり見ない機構ですね。
上軸に直接取り付けられたこの機構がメカ心をくすぐります。

これが構成パーツです。

ということでパーツを外したので本体の磨きにかかります。

まずはこのような感じです。

レストアでご注文いただいたので、
心置きなく徹底的に分解清掃してから整備していきます。

ピカピカにすることができました。
このミシンが製造された年代は
パーツの素材やメッキの質が非常に良いので可能なのです。


ロゴの黒い色が剥げているのが気になったので…

ロゴのペイントロスもレタッチしましょう。
今回は細部まで行います。

う〜ん… 上糸の掛け方も少し変わっていますね。
ライト用のケーブルもクリーニングしてやっと完了です。




北九州でミシンの修理をするなら








2013.03.24 Sunday

brother TA2-B623 Special3 ブラザー職業用ミシンのメンテナンス

実はこのTA2-B623 Special3は先代の社長が販売したものですが
未だかつて整備に出したことがないとのこと、
今回のメンテナンスが初めてだそうです。

ずいぶん使い込んだとのことでしたが、
外装は目立った傷も無く新品同様の輝きを放っていました。

とりあえず上面の糸巻きが付いているカバーを外してみると…
上軸のオイルは完全に落ちてしまっており見事にカラカラの状態です。

続いてフェイスプレートを外してみると…
布押さえのシャフトの上下にかなりのサビが出ています。


とりあえずバラして磨き上げましょう。こちらの写真が磨いた後です。
完全に腐食を取り除きました。

それにしてもこの佇まい… 本当に美しい一台ですね。



北九州でミシンの修理をするなら



2012.10.10 Wednesday

SINGER Class15 Model80 シンガー15種80型足踏みミシンのメンテナンス EA機番 スコットランド/クライドバンク工場 1936年

1939年(S.19)の第二次世界大戦開戦とともにミシンの輸入はストップしました。
戦時中にほとんどの金属製品は供出となったため、
現在戦火を逃れて残っているミシンは非常に少ないと思われるので、
このシンガー15種80型(EA機番 スコットランド/クライドバンク工場 1936年生産記録)は
おそらく戦後の1945年以降に輸入されたものではないでしょうか。


表面のクリア塗装が傷んで部分的に剥離していたため表面にムラがあり
そのままデカルを残すか磨いてしまうか非常に迷いました。


何度かメンテナンスが行われていたようで、ネジ山の傷みが多く
全体的な調子もかなり落ちていました。

針棒の調節部分が固着していたため外すのに意外に手間どり、
下軸周りもネジが回らない箇所が多く、
潤滑剤を使い振動を与えながら時間をかけて
何とかネジ山を潰さず外すことができました。




クリーニング後に組み付けて、
たっぷりと注油していくとスルスルとつまずきなく動き始めました。
モーターを掛けて少し高速で回してみると激しく振動しましたがすぐにおさまり
止まる寸前の余韻もなめらかなので安心しました。


今後は、
関門海峡を望む一室で
海外の雑貨たちに囲まれて
ひと針づつ軽やかにリズムを刻んで
いくことでしょう。




北九州でミシンの修理をするなら



2012.10.05 Friday

SINGER Class15k Model70 シンガー15k種70型足踏みミシンのメンテナンス Y機番 スコットランド/クライドバンク工場 1925年

スフィンクスの意匠が目を惹く美しいミシンです。
豪華で気品ある姿に多くの女性達が憧れてきたことでしょう。


母から譲り受けてメンテナンスした記憶がほとんどないとのこと
オーバーホールでお預かりしましたが
内部はかなりクリーニングが必要な状態でした。




デカルの残りもまずまずだったので
記録も兼ねて部分ごとに撮影させていただきましました。









北九州でミシンの修理をするなら


2012.09.27 Thursday

KOYO sewing machine Vol.2 コーヨー足踏みミシンのオーバーホールその2

手配していた部品が到着したのでさっそく整備を再開しました。
写真左が摩耗でスリットが入ってしまった部品で
右が新品ですが微妙に違いがありますね。


フェイスプレートを外し、新品の糸調子軸と糸取りバネを組み付け

糸調整ダイヤル関係の部品を研磨後、仮組して調子をみます。


針棒のガタつきが多少あるので周辺を分解してクリーニングして磨き上げ、

クリアランスをとりなおします。


針棒を抜くために布押さえや針抱きも全て外したので個別に磨きます。


針板を外してみるとずいぶん清掃が行われていなかったようなので

釜周辺もバラして念入りにクリーニングします。



端がめくれ上がるほど送り歯が摩耗していたため

削り落としてヤスリで形を整えて組み付けました。


摩耗によるクリアランスの変化を修正して

下軸周りも含め全体的に調整したので回転は少し重くなりましたが、

各部の摩擦面にアタリがでればスムーズでブレの少ない

静かな踏み心地になるでしょう。




北九州でミシンの修理をするなら
Powered by
30days Album