ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< July 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
2012.09.23 Sunday

KOYO BROTHER コーヨーとブラザーのフェイスプレートデザイン

終戦の年、昭和20年製のコーヨーミシンを修理でお預かりしていますが、
糸調子が合わないともおっしゃられていました。

よく使い込まれて幾分バネの潰れたダイヤル部分を分解してみると
糸調子軸が上糸で摩耗してシャフトのほぼ半分まで切れ込みが入っていました。
60年間以上、ほぼ毎日縫っていたとのことなので
ここまで切れ込みが入っても不思議ではないと思いました。
さっそく部品を注文しましたが届くまで暫し整備は休止となります。

さてこのミシンを見ていて気がついたことがあります。

ブラザーの古いHA1(古い家庭用ミシンの総称でhonnui assistance 1 の略)
のフェイスプレートとデザインが非常に似ていると思いました。
ディテールこそ違いがありますが、モチーフや構図は同じなので
一つのデザインを個々に複製したと容易に想像できるでしょう。

写真のフェイスプレートは上がコーヨー、真ん中がブラザーのもので
下がモデルとなったシンガー15種70型(SINGER Class15 Model70)のものです。
押さえ調節ネジや糸調子器周辺、プレートを止めるマイナスネジの皿の厚みなど
細かいパーツに違いが出ています。



比較してみると非常によく解ると思います。
背面カバーの意匠もこの様な感じです。




この頃の国産ミシンはシンガーが原型となっているためですが、
各社が微妙に違うところから真面目な手作業であることが察せられますね。




北九州でミシンの修理をするなら
2012.07.25 Wednesday

MERRITT SINGER&BROTHERの足踏みミシンの引き取り

今日はミシンの引き取りにいってきました。

愛車ビッグホーンの荷台は2台の足踏みミシンで満タンです。
ほとんど高速道路でしたが片道1時間以上のドライブとなりました。 


本日、入荷したのはシンガー・メリットとブラザーの2台です。
特にシンガーは塗装・メッキの状態もよくデカルもきれいに残っています。
このタイプはアメリカ製ではなくジャパンメイド。
ヘッドカバーのメッキが美しく、生地の厚みに合わせて送り歯を調整できるダイヤルが装備されているのが特徴です。
美しいヘッドカバーの写真は、後日アップする予定です。

ブラザーは中期型で、このモデルは特に返し縫いレバーのメッキが傷みやすいのですが、
このミシンも少し腐食していました。
心配だったのが内釜に糸が食い込んでいたために現地で動作確認ができなかったこと。
持ち帰って釜をバラして糸くずを取り除き踏んでみると… 
重いけどスムーズに回転したので一安心しました。
これで予約待ちのお客さまに連絡を入れることができます。


明日からは時間を見つけてこの二台を分解クリーニングして
消耗部品を交換、調整していきますが、先に調整しないといけない足踏みミシンが
数台あるのでいつになるやらです。




北九州でミシンの修理をするなら
2012.07.24 Tuesday

ブラザーの足踏みミシン 戦後生産ロゴタイプの変遷

足踏みミシンには独特の魅力がありますがロゴタイプもその一つでしょう。
同じメーカーでもその時々によりディティールに少しずつ変化が加わり
さまざまな雰囲気を創りだしています。

そして使い込まれていくうちに
一台ごとに個性が刻まれていくのでしょう。


戦後に製造された初期のミシンのサイドにあるロゴタイプは
セリフの無いオーソドックスなゴシック体で
上面の英文字はアール・ヌーヴォーの香り漂う趣ある書体となっています。


中期タイプのサイドデカルは同じゴシックでも
太細の強弱がかかり強いイタリックになっています。
上面の英文字もカリグラフィーが使われ優雅で力強い仕上がりです。


後期のタイプになるとサイドのデカルはよりシンプルになり、
同じゴシックでもゆるいイタリックになります。
上面の英文字もローマン書体で小さく短くなり抑揚とダイナミックさに欠ける気がします。
少し物足りなさを感じるのは私だけでしょうか。


とは言え、個性あるミシン達はどれも
美しく見ていて飽きないものですネ。




北九州でミシンの修理をするなら


2012.07.20 Friday

SINGER191Uのメンテナンス

古くもなく、新しすぎることもないミシン。
アンティークの香り漂う191Uです。
ブラックタイプのボディーの圧倒的な重量感と堅牢さも魅力的ですが、
ミルクティーを連想させるような甘いキャメルカラーも
上質な軽やかさと気品を感じることができます。


大切に使われていたようで機関も良好でした。
全体にたっぷり油を回した後、モーターを掛けて
ギヤやクランクのアタリを取りつつ、徐々に回していくと
「シャラシャラと本来の軽快なリズムを刻み始めました。

この191Uの「U」は宇都宮の頭文字とのこと。
栃木県宇都宮市で戦時中に機関砲などを造っていた
日本製鋼所の宇都宮製作所が戦後にミシンの製造を始めました。
その後、シンガー日鋼に改名。そこで作られたものです。

米国シンガー社の工業ミシンからの撤退などにより、その幕を閉じるまで
日本が世界に誇ったミシン工場で生産されたうちの一台です




北九州でミシンの修理をするなら



Powered by
30days Album