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2014.09.29 Monday

JUKI SPUR LS-280EX JUKI シュプール LS-280EXの点検及びオーバーホールとサブテンションの話し

このシュプールLS-280EXは
お友達から譲り受けたミシンとのことでした。


最後に使われてから随分時間が経過しているようで、

下軸のピラー側受け軸と前側の送りに付いている

ローラーが固着していました。
 


 


調節ツマミ付きのサブテンションになっている
第一テンションがひときわ目を惹きます。

話しは変わりますがヌーベル用のサブテンションを開発中です。

仕様等はシュプールシリーズを参考に設計しています。

できれば年内にβ版のチェックをしたいと思います。

探していた方は楽しみにしていてください!!


閑話休題…

ずいぶん色あせてはいますが

リンクテンビンへの巻き込み注意ステッカーが貼っています。

PL法の影響でしょうか、昔では考えられない親切な表記ですね。


糸立て棒が折れているので交換となります。

素材上、破損の多い部分なので設計の変更をするべきだと思うのですが…

部品名で言うとモーターカバーになります。


新品のパーツはすでに到着しています。
 


モーターカバーを外しつつ、背面基盤はキレイだなー と思って

マジマジと覗き込んでいると…

モーターステーと針位置の検出部分は

結構腐食が進んでいました。

特に問題は無さそうだったので交換はしませんでしたが、

やはり収納環境が…

とは言え今回、ピカピカにしましたので

新しいオーナーのもとで

また活躍してくれることでしょう。


 


 

北九州で職業用ミシンを修理するなら


 

2014.09.25 Thursday

BROTHER HA2-B149 ブラザー家庭用直線ミシンHA2-B149




ブラザー社の家庭用ミシンHA2-B149です。

まだ、ミシンが花嫁道具の一つで
家電の花形だった頃の名残を強く残すモデルです。


ジグザグ機能は付いていませんが、安定した美しい縫い目と
シンプルで覚えやすく、壊れにくい基本性能によって
いまでも現役で使われていることが多いミシンです。

ミシンの上部が開かないという
メンテナンスには向いていない閉鎖的構造から見ても、
トラブルが起きにくいというメーカー側の自信が伺えます。


頂き物とのことで、かなり良い状態で置かれていたようです。
検査合格証のタグが後部開口蓋を止めるネジに掛かっていました。

前田さんの印鑑が押してあります。
出荷前の検査をしたのですね〜


落ち着いた中間色のボディーと
淡いゴールドメッキに白を流したエンブレムが
極上の時間を感じさせますネ。


 

 

北九州でミシンを修理するなら
2014.09.22 Monday

Canon EF28-135mm F3.5-5.6 キャノンのレンズクリーニング





11月に紅葉の撮影の仕事が入ったので、
前々から気になっていたカメラのレンズを清掃しました。
 

ミシン屋さんが 
そうです! レンズのクリーニングくらいするのです


このレンズはキャノンのEF28-135mm F3.5-5.6
1世代前のタイプですが、現在使用している7D5Dのボディーで兼用に使え、

プチ広角から中距離望遠までこなすのでとても重宝している定番レンズです。

望遠は大口径のEF70-200mm F2.8L USMを持っているので
今までこの2本で何とかこなしてきました。


ホントは風景撮影用にバリバリの広角が欲しいので
これを期に買っちゃおっかな〜



ミシンの修理状況を撮影するために使用しているので、

ついつい作業場に置きっぱなしにして
レンズにカビを生やしてしまいました



クリーニングが面倒だったので、見ないことにして
放っておいたら“幻想的な銀河系”のようになっており、

覗き込むと吸い込まれそうになったので、
さすがにこれはやばいなぁ… と。
 

まぁ、バラしてクリーニングすればいいのですが
けっこう高額だったのでトホホです。


前玉の1群までのカビなら楽だなぁと考えつつ、
時間があるのでレンズを分解・クリーニングしてみました。


いろいろ小技を駆使するのですが、
小さなネジ3本で外れるんですよ。これが…


1群レンズを外した本体です。
中はキレイそうなのでこのままにしようかな〜


1群を外したのでホコリが入らないように
本体をひっくり返して置いているところです。



ドヒャー! 美しくない… 

水道水で流しながらクリーニングすると…


こんな感じです。


クリーニングしたレンズを本体に組み込んで固定しました。

それなりにキレイになったのでOKとしましょう。


1群の裏面に付いたカビだったので結構短時間で作業が完了しました。


一般的には無水エタノールで汚れを落とすようですが、

レンズのコーティングにどれほど影響を及ぼすのか判らないため、

水道水で慎重に汚れを流しました。

水だけでもここまでキレイにすることができるのですよ。

微妙にチリは残っていますが…







 

2014.09.21 Sunday

brother AT305 ブラザー スクールミシン エリートAT305 無邪気なアートな世界

ブラザーのスクールミシン エリートAT305の
ミシン修理なのですが…

再現不能と思われる現象がときどき目撃されます。
何かしら原因があるはずなのですが、
実験してみるにもミシンを壊してしまいそうで…

何となく原因を想像するしかないですね。



ということで…
アートですね〜

見事な針の曲げ具合です。
 

手で曲げても、ここまで曲げると折れてしまうので
こんなに上手い具合には難しいでしょう。

針板にも布押さえにも針で突いたキズが付いていないのが

まさに神業と言えます。


続いて…

アートですね〜
巻きのユルさはどうすれば再現できるのでしょうか…

状況から判断して、
剣先に掛かった糸が何度も空転したために、重なって
巻き付いていった為に起こった現象と思いますが…
ボビンに巻いてある糸が角のように伸びています。

下糸の糸掛けに問題があったようですネ。


“おぃ! 鬼太郎!”みたいな感じで、

水木しげる先生の妖怪マンガのキャラクターを

思い出してしまいました。

 

 

北九州でスクールミシンの修理なら
2014.09.19 Friday

BROTHER TA1-B18 ブラザー職業用ミシン TA1-B18のオーバーホール 糸取りバネについて



ブラザー社の職業用ミシンTA1-Bシーリーズですが、
その人気は衰えることがなく、今もなを多くのファンがいます。


縫製機械としての完成度はもちろんですが、
流麗で美しいデザインに惹かれるところも
大きいのではないでしょうか。


今回の機種はオイルキャップが装着されているタイプです。


面板の中もイイ感じで色が付いています。


すでに表面コートが剥離し、
塗料がオイルで変色しているのが伺えますね。

風合いを損ねないクリーニングにしましょう。


糸ガイドを含めて上糸調子器にはかなりサビが浮いており、

断糸の原因となるため汚れとサビを落とす必要があります。

よく見ると糸取りバネの軸受け部分が破損しており、
取り付けが斜めになっているので部品交換する必要がありそうです。


上糸の張り具合を調整するパーツの一つに糸取りバネがあります。
 

左巻きと右巻きに大別されるこの部品は

家庭用のものより、職業用の方がワイヤーが太く
バネ圧が高目に設定さています。

メーカーや機種、年式などにより

コイル部分の厚みやアームの長さに違いがあります。
 

今回のような国産オールドタイプの職業用に限れば、
軸受け部分がダブルになっているものが多く、
シンガーなどはシングルタイプのものが主流となります。

また、家庭用では糸受けの形状などにも違いがあり

A型、U型など非常に多くの種類があります。

 

古いミシンの場合、新品では手に入らないものもあるので

交換の必要がある場合は汎用品を手曲げしてカスタムします。
 

非常に細いワイヤーでありながら可動頻度が極端に高いパーツなので

再加工時に曲げると金属疲労で折れやすくなるため
細心の注意が必要となります。

美しく強度が落ちないように加工するには
それなのセンスがいるでしょう。

今回は在庫の純正品があるので
加工無しで交換することができました。
いつまでも美しい姿でいてほしいものです。


 


 

北九州で職業用ミシンを修理するなら


 

2014.09.16 Tuesday

SINGER 188U シンガー職業用ミシン188U ブラック&シルバーのオーバーホール



今回は久しぶりにテーブルまでお預かりして

オーバーホールすることになりました。

シンガーの188Uのヘッドとテーブルをバラして
社用車でさっそく持ち帰ることに…


ご覧の通り軽自動車でも後部座席を倒せば
ミシンテーブルを乗せることができる車種もあります。

この188Uは、お知り合いから譲っていただいたとのことで

実際に縫えるようにして大切に使いたいとのことです。

オイル切れでプーリーが全く動かないので
まずは注油とクリーニングとなります。
スムーズに動き始めたら、そこから調整をし始めます。




ピラー基部やプーリーのカバー部分に、かなりの汚れが溜まっています。

残念ながらピラーにある“THE SINGER COMPANY”の白い文字は
ほとんど残っていません。

でも… よく使い込まれた証拠ですよね。



止ネジと共にブラックフィニッシュのハリ板とスベリ板です。

スベリ板とハリ板の下は… 美しくない…

釜部も随分、清掃・整備がされていないようですネ。

糸取りバネとワイヤーの糸ガイドを含めて
上糸の糸調整器部分にはかなりサビがでています。



分解してクリーニング、再調整するとこのような感じになります。
じぶんで言うのも何ですが… 美しいですね。

布押さえと針棒周辺も整備完了です。

釜部分も整備・調整が済んだのであとはじっくりとオイルを回します。


ヘッドを外してみると… 美しくない…

テーブルの油受けもホコリだらけです。

無理矢理ヘッドを外そうとしたのか、
ベルト側の固定金具の周辺の天板が剥がれています。

脚部も汚れとホコリで光沢を失ない、
すこし枯れた感じがしますネ。


固定金具の周辺の塗料が剥がれて木部がむき出しになっている所が

あまりに生々しいので少し濃い目のコート剤を流しこんで

目立たなくしました。

テーブルを磨き上げてヘッドとのフィッテングを見ます。

座受けのフェルトがヘタっていたので交換しましたが、

レベルもピッタリでなかなかイイ感じです。


ソリッド鋳造タイプの脚部分も黒く深い往年の輝きを取り戻しました。



店舗で展示・販売しているオールドシンガーと188シリーズです。

ご興味がある方はいかでしょう。
 

話しは変わりますがエンジニア社の開発した
“ネジザウルス”は非常に重宝します。
 


ネジを外すのに特化したペンチなのですが、
愛用しており手放せません…
 

溝の切り方や方向など計算された機能性は

潰れや摩耗、折れたり変形して通常の工具では太刀打ちできない

最悪なコンディションのネジに対しても

素晴らしい作業性を実現してくれます。

ご興味のある方は如何でしょう?


 


 

北九州でシンガーの職業用ミシンを修理するなら


 

2014.09.11 Thursday

今年も、蘭… 咲きました。



かなり遅れましたが、
頂き物のメダカや他の蘭の鉢に囲まれて
胡蝶蘭が今年も元気に花を付けました。



 

お客様に頂いたものですが、

気品ある姿に見とれるばかりですね。





 

2014.09.08 Monday

JANOME 390 ジャノメ スクールミシン 390のアートな世界 糸絡みの除去



9月に入ったので例年通りに学校の修理が
一息つけるか? と思っていると…
 

中旬を目前にしても繁忙期を思わせるような
作業の日々が続いています。

以前、年間の修理台数が1,500台以上と書きましたが、

ざっくり出勤日数で計算してみると

1日あたり6台ほど修理している計算になります。

多分、北九州… 九州?で一番修理しているかも。

今年も無事に8月のハイシーズンをしのぐことができました。

ピークには1日30台を超える修理もありましたが

さて、本日の修理ですが、

ジャノメ スクールミシン 390

ケースの蓋を外してみると

かなり困った状態になっていました。


江口寿史先生の野球漫画“すすめ!!  パイレーツ”の“犬井 犬太郎”のヒゲか、
藤子不二雄先生の漫画に登場するラーメン好きなキャラクターの
“小池さん”的なヘアスタイルのようになっています。
※チョピり古すぎるネタでしょうか…


どうすれば、こうなるのか… 一応、ボビンは取り出したようです。
真相は判りませんが、ホントに困って思わずケースを閉めたのでしょうネ。





スベリ板から糸がはみだし… 吹き出しています。



外してみると かなりアートですネ。
タイラバに使う白のシリコンラバースカートか

ホワイトのエルクヘアカディスのようです。



釜止めの板バネが変形してガイドから外れています。
釜がオーバランした証拠です。

あくまで想像ですが、色絡み等で釜に大きな回転運動が起こり
釜止めが変形して釜が定位置を超えてしまったことによる
縫製不良のようですが


ここまでくると、何かこう…  勢いというか、スピードを感じませんか?


対象的な黒と白、曲線と直線にアートを感じつつ

汗を拭きながら作業をしていると…
ふと、 

夏の日差しでちょっぴり日焼けした子ども達の

楽しそうな笑い声が聞こえてくるような

そんな気がしました。


 

 

北九州でスクールミシンの修理なら
2014.09.05 Friday

brother Mure II ブラザー ミュールII のクリーニング ミシンの修理にCRCはアリか?



ブラザーのミュールIIでお仕事に使っているミシンなのですが、

使用している素材の特性上、生地から何かよく判らない粉末がでるとのことです。

そんな事情のため、毎年クリーニングしている訳なのですが、

今回も釜下までかなりザラザラになっています。





 

困ったことに整備に出す直前に異音が鳴り出したため、

CRCを釜に吹いたとのことでした… トホホです。

試しに釜を回してみるとCRCに粉末が溶け込んだようで

ジョリジョリと耳障りな音を立てます。

なぜ困ったかと言うと、
CRCは一時的な潤滑性は非常にすぐれているのですが

浸透性があまりに高いために時間が経過すると

粘度の低い油分が拡散して流れてしまい

高粘度の油分が残るため高粘度低潤滑状態になるからです。

つまり、CRCを高回転部分に使用して時間が経つと

焼きついてしまう確率が高くなるのです。

しかも、CRCには浸透性を高めるために溶剤も入っているようで

組み立て時に塗布されているグリスやオイルも一緒に
溶かして流れるからです。

とういことで当社に持ち込まれたミシンに

CRCが使用されていることが判明した場合、

全て洗い流してからグリス及びミシンオイルを

注油し直すことにしています。

閑話休題… 話しが脱線してしまったのでもとにもどします。




針板の下から出てきた1年分の布ホコリです。




送りユニットを慎重に外します。


思った通り、CRCでベトベトになった粉末が…

溶剤でCRCごとキレイに流すことにします。


CRCが浸透していない部分に溜まった布ホコリや粉末の処理は

ブローで吹き飛ばしてしまうと他のグリス部分に付着しそうなので

掃除機で吸い込むことにしました。

送りユニットを外したので、

ひっくり返して裏側まで目視で清掃することにしました。


通電して液晶モニターでセレクトをチェックしつつ

縫い確認して完了です。

これでまた、トラブル無しで動いてくれることでしょう。


くれぐれもCRCの使用には注意してください。



 

 

北九州でミシンを修理するなら
2014.09.02 Tuesday

芸術の秋に向けて 日本手芸普及協会認定の講師によるミシンキルト教室

キルトは紀元前200年頃に中国やチベットで
誕生したと考えられています。

生地の保温の機能を高めるために、
布で綿を挟んだのが始まりと云われており、
12世紀になって十字軍がヨーロッパの地へと手法を伝えました。

優れた機能性もさることながら、その美しさゆえに各地に広まり、
ヨーロッパで手芸として上流階級の女性達に愛されることで
今日に伝わるキルトの原型が確立しました。
 

そしてアメリカへの移民を期に世界へと広がったキルトは、
ミシンという縫製機械のアシストを得ることにより
複雑な造形をより緻密に表現できるように変わりました。
 

キルトという伝統の技法がミシンという最新の手法と出会うことで
より自由にそしてクリエイテブに作品を楽しめるようになったと言えます。




保温に優れた機能性はもとより、
その美しさに魅せられた愛好家が全世界に数多くおり、
各国で多様かつ多彩なテキスタイルカルチャーとして発展しています。



当店では文部科学省設立許可 日本手芸普及協会認定の
ミシンキルト講師によるミシンキルト教室を実施しています。


初心者から資格取得を目標とした上級者まで楽しめるように
少人数制をとっていますので気の合うお友達と一緒に
ミシンキルトに挑戦することができます。

もちろんお1人でも気軽に受講できますので
気軽にお問い合わせください。


芸術の秋に向けてトートバッグやクッションカバー、タペストリーなど
精緻で美しいミシンキルトの世界を体験してみませんか。
日本手芸普及協会認定の講師資格も取得可能ですので
ご興味のある方はご相談ください。

※講師は私ではなくて女性ですので安心してください…



 
 

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