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2014.04.28 Monday

baby lock BL-238 ジューキ ベビーロックBL-238のオーバーホール&クリーニング



BL-2381が動かなくなってしまったとのことでお電話を頂きました。

送りカムが固着した可能性が高いようです。





若干の汚れもあり、
各部のクリーニングと再注油が必要なようです。


まずは分解して内部の状態を確認してみましょう。


コビリ付いた感じではないのですが軽く汚れていますネ。
送りカムを交換するのでクリーニングしましょう。




クリーニング完了後に注油した状態です。

完全にオイルが回った後にキレイに拭き上げます。


送りカムの交換を済ませませました。

これで動力をロスすることなく

キチンとメスに伝えることができます。

スムーズに動き始めることでしょう。


下メスの摩耗が激しいので交換することにしました。

内部的にはかなり初期状態に近づきました。


あとは外装パネルを組み込めば完了です。



 

 

北九州でロックミシンの修理をするなら
2014.04.27 Sunday

brother HA 犬に吠えられたブラザー家庭用直線縫足ふみミシンのオーバーホール

80歳を過ぎたおばあちゃんの大切なミシンです。

娘さんからお孫さんの裾上げを頼まれるので重宝しているとのこと、

踏んでも動かないので困ってしまっているとのことです。

ご自宅にお伺いすると、玄関脇で立派に根を張る柿の木の下にデ〜ンと構える

お屋敷小屋に住む柴犬ぽい中型犬さまが、吠える吠える吠える…

烈火のごとく、まるでしっぽに火がついたように吠えられました…

玄関先で騒ぐ愛犬の吠えを聞いて

おっとりと出迎えてくれたおばあちゃんが一言、

「あの子は恋してるから、あんたに私を取られたくないのよホホッ」

ですって、ほとんど意味不明です。

おばあちゃん、ニコニコ笑いながら冗談やら本気やら…

「年金生活でお金はないからあたしゃ儲からないよ〜 」とか

「じいさんと同じでコレもついに動かなくなったよ〜 」など

言いたい放題の話しをつらつらと聞いていると

独特のペースに巻き込まれてしまい

面白いのでなんとなく引き受けてしまいました。







ミシン自体は固着による動作不良でしたが、

スラッジか布ボコリの為か送り歯の動きが悪く、

下糸巻き部品の欠損や駆動ベルトの交換など

一通りの作業は必要です。


下糸巻きが壊れたので釘を通して

それにボビンをセットして巻いていたとのこと…


 

下糸巻きの第一テンションで皿とネジとバネが欠落しているので

合いそうな組パーツを用意しました。

残念ながらブラザー製ではなくSINGER製ですが

規格的にはピッタリなので代用することにしました。


ダイヤル関係も動きがシブくなっていたので

分解してクリーニングしました。

スムーズになったのは勿論、そうとう美しくなりました。


筐体も丁寧に磨きをかけたので

この通り色白になりました。

あとは各部を組み上げて納品ですが、

納品するときに、またあの柿の木のしたのワンちゃんに吠えられるのかな〜



 

 

北九州でミシンの修理をするなら
2014.04.26 Saturday

brother nouvelle250 ブラザー職業用ミシン ヌーベル250のライトフレーム、針棒その他の修理



日頃からお世話になっている学校さんから電話があり、
生徒さんが実習中にヌーベル250をテーブルから落としてしまって
動かなくなったとの連絡を受けました。




落下時の詳細な状況は判りませんでしたが、
面板がかなりズレているのが一目で判ります。
問題のあるパーツをオーダーするために一度分解してみましょう。


よく見るとライトステーに付いている面板を固定する部分が
面板を突き破って変形しています。


ライトソケットも見事に破壊され
固定されているステーも歪んでいるようです。
プーリーを回しても針棒が引っ掛かっているようで
スムーズに上下しません。
どうやら曲がってしまっているようです。

新品の部品がくるまでクリーニングと注油作業に掛かります。


手配していた面板やライト組などの部品が
全て届いたので交換作業に入ります。

まずは破損したソケットをステーごと外そうとしたのですが…
問題発生です。




基盤からライトのカプラーを外したのですが、
フレームの開口部とプラスチックカバーのクリアランスが狭くて
ライトのカプラーを抜くことが出来ません。
基盤を外してその奥にあるコンデンサーのカバーを緩めて
隙間を広げてから交わす必要があるようです。


基盤を外したところです。


無事に外すことができました。
新品との比較写真ですが微妙に歪んでいるのが判りますネ。


破損したソケットをステーごと外して次に針棒の交換です。








外した針棒を机の上で転がしてみると…

完全に曲がってますね。


交換後です。布押さえのセンターに正確に針が落ちています。
針棒の高さ調節と出会い調整の済ませておきます。


後は新しいソケットをステーごと付けて


新品の面板を組み付ければ完了です。

さて、縫い確認が無事に終われば納品となります。
 


 


 

北九州で職業用ミシンの修理なら

 
2014.04.24 Thursday

brother TA2-B623 ブラザー職業ミシン TA2-B623が入荷しました。



ブラザー社のTA2-B623職業ミシンが入荷しました。
写真を見て頂ければお判りになると思いますが極上です。


クラッチモーター仕様でモターの使用時間も少なく
筐体やテーブルのキズも目立つものはありません。













一応、状態を確認するためにオーバーホールしましたが、
ほとんど手間が掛からず楽でした。

これから10年以上使い込んでいこうと思う方にピッタりです。
状態の良いものをお探しの方は検討の価値アリだと思います。

 


 

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2014.04.23 Wednesday

brother Pacesetter ブラザー ペースセッターのオーバーホールとスピードスイッチの修理

久しぶりに使おうと思ったら動かなくなっていたとのことで

お電話にて修理依頼をいただきました。

この時代のミシンは修理依頼を受けたときに必ずチェックする項目があります。

釜下のギヤと模様カムを動かすギヤなのですが、

プラスチックと金属が組み合わさっている場合、

腐食や膨張率の違いや素材の劣化による収縮等により

破損していることが多く、

部品供給がないために故障としては致命的となるからです。

残念ながらこのペースセッターも

模様カムに回転運動を伝える白いプラスチックギヤに

細いクラックが2本入っていました。

まだヒビは小さかったのですが、

徐々に広がり最終的には模様選択ができなくなるでしょう。

とは言え、ギヤが割れても直線は縫える旨を
しっかりご説明して修理するかどうかの判断をお客さまに仰ぐと…

「私が先か、ミシンが先か判らないけど」と笑いながら

思い出のミシンなので修理して下さいとのことでした。


固着のための回転不良はオーバーホールで修理できるとして

問題はスイッチでしょう。

ペースセッターのポータブルモデルで内蔵モーターのタイプは

モーターのトップスピーを2段階に切替られるようになっています。

ウサギとカメのイラストがシルク印刷されており

可愛いのでチョッと笑ってしまいます。

※撮影し忘れましたのでご自身のイマジネーションを

最大限に働かせて思い浮かべて下さい… 上がウサギで下がカメです。

片側の軸が割れており外れてボディーの開口部に埋もれこんでいました。

もちろん新品の部品は手に入りません…

普通なら瞬間接着剤でくっ付けようとして挫折するのでしょう。
 

この程度の破損なら方法があるのですが…

このスイッチはバラすとパーツを組み込むのが非常に難しいのです。



壊れていた方の軸を補強しています。


割れていない反対側です。



詳細は書けませんがこの様に加工します。

加工前の状態より強度が増すので今後の使用でも安心なのです。








あとはクリーニングですね。
内側も外側も本格的にビカビカに磨き上げましょう。




かなり美しくなりました。
 

ギヤの溝が開ききってしまうまで、

もう少しこのペースセッターも頑張ってくれそうです。 



 

 

北九州でミシンの修理をするなら
2014.04.21 Monday

JUKI TL-72 JUKI職業用ミシンTL-72の糸取りバネ交換

TL-72はあまり見なくなってきたJUKIの職業用ミシンです。

工業用ミシンの流れを汲む
ガッしりとしたフォルムとは対照的な中間色の柔らかい配色が、
機能美により造り上げられた無骨さの中に

温かみと優しさを感じさせてくれます。




そして、ほとんどマイナーチェンジと言える

シルバーのハンマートーンを纏ったTL-82へ継承された後、

ポータブルタイプへとフルモデルチェンジして現在、JUKI社が生産している

職業用ミシンの初代シュープールへとその血脈は受け継がれています。



今回の72も相当に使い込まれており、

ピラーの基部やベッドの前カドは

塗装が剥落して地金がむき出しになっている所が目立ちますね〜







今回は糸取りバネの交換ということでお預かりしましたが、

そろそろオーバーホールをしたほうが良いかも… ですネ。


 



 

北九州で職業用ミシンの修理なら
2014.04.18 Friday

baby lock BL2-205A ジューキ ベビーロック BL2-205 エースのオーバーホールと使い方説明



お電話で…「友人からロックミシンをもらったのですが、

動かなくて、使い方もよく解らないので

どうしたらよいでしょう… 」とのことです。


お友達から譲り受けたとのことでしたが、
問題は送りカムの焼きつきの症状が出ていることくらいで、

あとはフットコントローラーと糸立てベースのネジが

欠品しているだけなので

なかなか、極上の程度と言えますネ。



良い頂き物をしましたね〜



内部も特に異常はなさそうで、

送りカムの交換と併せて各部に注油して

糸調整ダイヤルを分解清掃、

外装のクリーニングというメニューでしょうか。





フットコントローラーはYDKの汎用で合うので

新品をご用意させていただきました。

糸掛け説明とトラブルの少ない使い方、

ロックミシン特有の注意点などを一通りご説明して

トラブルがあればお伺いしますということで

納品させていただきました。

このロックも再びイマジネーションを

カタチにしていくことでしょう。



 

 

北九州でロックミシンの修理をするなら
2014.04.17 Thursday

SINGER 103SF PLUMEUX シンガー職業用ミシンLW103SF プリュムーのメンテナンス


丸みを帯びた優しいデザインのシンガーの103SFは

平面を基調としたシャープなデザインの
LW103シリーズの後継機種として作られた
シンガー社のポータブル職業ミシンです。
 


 

前身のLW103がアルミ製フレームに

背面のみプラスチックパネルを組み合わせていたのに比べ、

103SF PLUMEUXではアルミフレームと

上面、側面、下面のプラスチックパネルを組み合わせた

現在では主流となっている構成となっています。

下糸巻きがずっと巻けなかったとのことで

オーバーホールも併せての依頼で

今回のお電話をいただきました…

まずは下糸巻きですが、グリスの粘りが強くなっており、

あまり良い状態ではありません。

一旦、古い油分は拭き取ってから再注油しましょう。


下糸巻きのゴムが加水分解のため劣化してヒビが入ってしまっています。

汎用ですが新品と交換したところですが、

補機パーツを全部外さないと交換できないので少し手間が掛かりますね。




コードリールの収納がユルくなっていましたが、

少しゼンマイの巻きを少し強めたら
スルスルと入るようになりました。

このミシンはモーターの部品供給が終了しています。
併せてジャックタイプのコントローラーも

供給が終了しているので大切に使ってください。


 



 

北九州でミシンの修理なら
2014.04.14 Monday

SINGER 224U シンガー 224Uのオーバーホール


シンガーの224Uはかなり珍しい機種と言えるでしょう。

この200シリーズは224Uから始まり

226U、277U、279U、287U、289Uと続きましたが

随分前に生産を終了してしまったモデルです。

SINGER COMPANYと日本国内での販売について

ライセンス契約している株式会社シンガーハッピージャパンでも

修理受付を終了しているモデルです。


「モーターは唸るけどミシンはちっとも進まないのよ…」とのことで

お電話をいただきました。


“SINGER”のロゴが入った金色のアルミプレートを上にスライドさせると

ジグザグの振りを司るコマが見えます。


背面のメンテナンスハッチは大きくとても作業しやすいですが

なかなか壊れそうもない堅牢な作りですね。


色あせない機能性とはうらはらに

時とともにさまざまなモノを置き去りにしてしまったようです。

糸立て棒は割り箸に変わり、モーターを固定しているナットが欠落して

Vベルトがユルユルになっています。


面板の中が意外に汚れていたので念入りにクリーニングしましょう。

上糸調子の調整ダイヤルとその周辺も浮きサビや汚れがひどいので

あわせて入念な整備をします。


今回はスチールの糸立て棒を取付けるために

タップを切りました。

マイナスドライバーで取り外しが可能な仕様です。

モーターのナットは新品を組んで、

ついでなのでカーボンもチェックしてベルトも新品にしました。


メーカーが修理を受け付けなくても

まだまだ現役でいけそうですね。


独り言ですが、北九州沿岸にアオリイカが接岸を始めたようです。
やっと春がきましたね…

※前々回の記事でインテグレートとインテリジェントを読み
まちがっていました… 
自らを戒めるために、そのまま残したいと思います。

 



 

 

北九州でミシンの修理をするなら
2014.04.10 Thursday

玄海の潮風にゆれるソメイヨシノとシオガマザクラ




JANOME 680型のポータブル化のご依頼で宗像まで出張です。

麗らかな春の日差しでほのぼのとしながら、ゆるりとドライブを楽しみました。

そして、お伺いしたお客さま宅の敷地から見渡せる絶景に感動しました。

ほとんど花を散らしたソメイヨシノとは対照的に
沈み込むほどに花をつけたシオガマザクラの両方の
木の枝越しに見える玄界灘の柔らかい光に絶句…



暫し仕事を忘れて見とれているとお客さまから一言。

“ここからの風景は自慢なんですけど、
もう10分程山道を登った所にある広場からの景色は
もっと素晴らしいですよ” とのこと…


ここで我に返り仕事モードに。
実機の状態を確認し、今回のご依頼内容を確認して
ミシンをお預かりすることにしました。

納期の予定を了承して頂き、ご挨拶を済ませて帰ることに…

もちろん帰りに寄り道して、

先ほどの話しに出た場所に立ち寄ってみることにしました。

湯川山の中腹から北西に大きく広がる大パノラマです。

玄海鐘崎漁港そして地島、筑前大島を望む絶景でした。

あぁ! 素晴らしい!!



Model 680のオーバーホール及びポータブル化ということで
心をこめて作業させていただきます。


 



 

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