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2016.11.08 Tuesday

Gingher ギンガー社の裁ちバサミを研ぐのは難しい… ミシンはミシン屋… 研ぎは研屋、 裁ちバサミを研ぐなら

 

 

 

僕はミシン屋なのですが

色々なことを相談されます。

 

最近ではナオモトのボイラーを修理する依頼もきました。

ミシン屋なのに…

 

ということで

その話しは、また後日…

 

今回のテーマはギンガー社のハサミです。

 

ところで、裁ちバサミってデリケートですよね〜

 

超薄地もハラりと切れ

超厚地が難なくカットでき

キルトもズレずにサクッと切れ

数枚重ねた生地が逃げずに一刀両断…

合わせ元から刃先まで切れ味が変わらない…

 

理想ですが…

 

 

 

随分前のことなのですが、

作業中にハサミを開いたまま

テーブルから落としてしまい

刃がこぼれて妙な引っ掛かりができたので
近くの研ぎ屋さんにハサミを出したら

ぜんぜん切れなくなって帰ってきた! とのこと…

 

そのハサミがこのギンガー Emily

2012年製造モデルです。

 

一入の思い入れがあったようで

悔やむこと、悔やむこと…

出さなきゃ良かった… と、

恨み節が延々と耳に残っています。

 

仕方がないので、

子どもを散髪するときに

使っているとのこと…

 

実は内側をガリガリ研がれて

無理矢理に樋底を付けられてしまったようで…

非常によろしくない状態になっています。

しかも、切れないので

合わせ部分を強力に締め上げたようで

何ともチンプンカンプン…

 

それならということで、小倉市内にある有名な

刃物屋さんを紹介したのですが、

持ち込んで一週間ほどして取にいくと…

このハサミは裁ちバサミとしては

残念ながら使えませんので

お代金は頂けません… と、言って

そのまま、返却されたそうです。

 

これは別のギンガーですが、

この状態が、工場出荷状態です。

 

和裁用のハサミと違い、

樋底が無く真っ平らなのが特長かな…

合わせのトルクも和裁用のハサミより高いかな…

裏面の研ぎのヘアラインが

刃に対して直角に整然と並んで

キレイにでていますね〜
 

と、いうことで

そのまま、恨みとともに封印されて

ペンディングになっていた

 

“切れないギンガーの切ないハサミ”の

お話しなのですが…

 

ヒョんなことから研屋さんと知り合いになり、

僕でよければそのハサミを研いでみましょうか?

ダメもとでやってみませんか? とのこと…

 

ついでに、僕が大切にしている

左利き用のウナギ裂き包丁も出してみることに…

 

研ぎから戻ってきたハサミは

ギンガーなのに樋底がある…

ギンガーみたいに平研ぎ部分がある…

ギンガーなのに開閉が激軽い…

不思議な仕上がりですが、

刃こぼれの引っ掛かりも見事になくなったとのこと。

 


 

超薄地もスパッり、ハラりと切れ

超厚地も難なく一発カット

キルトもズレずにズンズン・サクサクと切れ

重ねた生地が下まで逃げずに一刀両断!です。

しかも、合わせが… 激軽で

小物のカットでも手が疲れない。

 

ギンガーにはないテイストに

仕上がっています。

 

あなどれないョ… 研屋さん!

研ぎは研屋、ミシンはミシン屋… ですね〜

 

 

…ということで…

 

僕なんかより、皆さんの方が

よっぽど詳しいとは思いますが…

 

ギンガー社(Gingher,Inc)は

アメリカ・ノースカロライナ州で

50年以上にわたりソーイングやクラフトを

楽しむ人々から高い評価を得ている

老舗のハサミメーカーです。


ドイツ(ゾーリンゲン)をはじめ、

世界から厳選され、厳しい仕様に合格した素材は

アメリカ・グリーンズボロにて製造を行っており、

一部の製品は刃部の研磨、表面の研削、調整といった

最終工程までイタリアでおこなわれるなど

デザインと材質にこだわり

最高水準のはさみを作り続けています。


ギンガー社に勤務するほとんどの職人は

25年以上にわたり在籍する熟練した技術者で、

品質に対して献身的な姿勢がギンガーを

ソーイングやクラフト、ニードルワークの切断用具として

今の地位を揺るぎないものにしています。

 

 

送料と研ぎ代を合わせると

結構、お高くなりますが…

 

切なくなってしまって

使えないなのだけど…

どうしても諦め切れない!

 

ダメもとでもイイから

挑戦してみたいという方は

ご相談ください。

 

ところで、一緒に研ぎにだした

左利き用のウナギ裂き包丁なのですが

ズバズバ切れます。

 

新品より切れるかも…

僕の指まで切れるかも…

 

来年まで使う機会はありませんが、

ウナギ釣りのシーズンが始まれば、

また、捌くことができますね〜

 

 

 

諦めている裁ちバサミを研いでみるなら

 

 

 

 

 

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