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2015.01.08 Thursday

brother Innovis C41 ブラザー イノヴィスC41(CPS01シリーズ)の布送りと下糸巻き不良



以前から布が進みにくいのでは? 

と、思って使ってはいたけど、

今度は下糸がまったく巻けなくなったので

布の送り具合と併せて見てくださいとのことです。

お預かりしたのはイノヴィスC41なのですが、

下糸巻きのゴムかな〜
残念ながら無償修理期間が終了した部分です。

布送りも時折ご相談のある機種なので

何となく内容が察せられます。

このC41はボディーに糸カセットを挿入するだけの

ワンタッチ操作で、針穴まで糸が通る… という
機構がかなり衝撃的でした。

実際に使ってみると… なるほど!

超ラクだ〜  と感じるでしょう。

そして12模様のステッチを搭載し、

5kg程と軽量でコンパクトなボディーは

持運びも便利なのですが…  ちょっと問題も…

プラスチックのモノコックフレームなので

如何せんネジレが強烈です。
 

ふところをギリギリ短くして

極力歪まない設計にしたようですが、

やはり歪みが大きく、犠牲にした

ふところの狭さは実用縫いでも

使い勝手に疑問が残るところでしょう。
 

また、内部構造が主に3つのユニットから構成され、

故障した場合は大きなユニットを

アッセンブルすることになるので高額になります。

しかも、その他の部品は直接プラスチックフレームに

取り付けられているために破損するとフレームごと

交換を要することもあるため構造上でも
疑問が残るミシンだと思っています。
 

​完全にユニット化されているため、

​前後のフレームに分かれた基盤をつないでいる配線は

たった2箇所だけなので付け間違えはしそうもないので、
分解するのは楽なのですけど…
 


下糸巻きのシャフトの下を覗いて見ると
やはり、プーリーとの接触するための
ゴム輪が欠落しています。


背面フレームの基部に落ちていた下糸巻きのゴム輪です。


写真では判りにくいですが、劣化して伸びているため
ひと回り大きくなってしまい、下糸巻きの溝から抜けて
落ちてしまったようです。


新品の下糸巻きゴム輪を装着した状態です。
あとは本体に組み込むだけです。

実はC41の場合、メンテナンス時でも注意が必要です。

前後のフレームを適切に合わせ締めていない状態で

ミシンを動かすと剣先と針のクリアランスが

フレームの歪みのために合わず、

勘違いして調整してしまいセッティングを

狂わせてしまうこともあるようです。


プラスチック製のモノコックフレームの宿命なのですが…
と、いうことで今回も無事終了です。


 


 

北九州でイノヴィスのミシンを修理するなら

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