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2012.10.01 Monday

SINGER 188 series シンガー職業用ミシン188シリーズの歴史

古い足踏みタイプの職業用ミシンのモデルチェンジは
5〜10年に一度と非常に長く、
堅牢で部品の耐久性が高いのが特徴でした。
そして「縫う」という基本性能は、
現在のミシンとあまり差はないと考えています。
 

 
現行の職業用ミシンは電子制御により
針定位置停止や自動糸切りなどが付加され、
ポータブルを前提としてプラスチックや樹脂などの非金属や
アルミのパーツを使用して軽量化されたものと言えます。
 
シンガー188シリーズは工業用ミシンを
サイズダウンしたような重量約20kgの鋳鉄製ミシンです。
頑強なフレームに組み込まれた高精度な金属パーツのため
ねじれやゆがみが少なく耐久性があり、
仕上がりが高品質で安定しています。
 
188シリーズが優れている一つに
部品の共通性と完成度の高さがあります。 
JIS規格や業界規格を多く採用しているため
流用可能なものが多く、基本設計を変えずに
長いインターバルでモデルチェンジをすることで
機能性や操作性の問題を解決していく開発スタイルは
機械としての完成度を高めるとともに
シリーズ間で長く部品の流用ができ
修理可能な部分が多いと言えます。
また、工業用ミシンの規格も採用しているため、
使用できるアタッチメントも多くあります。


188シリーズの歴史
■188(1940〜1950年代)
ボディーカラーはブラックで
前面と背面にゴールドでSINGERのロゴタイプが入る。
フェイスプレートのセンターには凸状の装飾ラインが入っている。

整備用の上面後部カバーはなく、
下糸巻き用の糸立てを外し整備することができる。
縫い目の長さを調節するダイヤルはシルバーメッキとなっており、
上面にはTHE SINGER MANUFACTURING CO.の文字が入る。
 
上糸の調整ダイヤルはアルミ製で黒色に塗装されている。
文字が凸状のエンボスになっている。
プーリーは角無しの丸いタイプで縁部が
シルバーメッキでそれ以外が黒色。
針板・スベリ板と共にメッキ仕様となる。
ピラーの前面に188のタグが付き、正面の基部にゴールドで
THE SINGER COMPANYの文字が入る。
下糸巻きは黒色でベッドに装備されモーターブラケットはない。


■188U1950年後期〜1970年前期)

 


ボディーカラーは188と同じオールブラックのものと
筐体がグレーで前面と背面にブラックで
SINGERのロゴタイプが入る2種類がある。
 
グレータイプのプーリーは角無しの丸いデッシュタイプで
ブラックボディーのタイプはスポークとデッシュの2種類がある。
フェイスプレートは共にブラックで
センターには凸状の装飾ラインが入っている。
 
グレータイプは針板・スベリ板もブラックフィニッシュで
ブラックタイプはシルバーメッキ。
整備用の後部上面カバーはなく、上面に文字は入っていない。
下糸巻き用の糸立てのプレートも黒色で
外すことにより後部上軸の整備ができる。
 
下糸巻きは黒色もしくはシルバーでベッド装備されている。
ピラーの全面に188Uのタグが付きモーターブラケットはない。


■188U21950年〜1960年前期)
ボディーカラーはフェイスプレートと共にブラックで
前面と背面にゴールドでSINGERのロゴタイプが入る。
 
整備用の後部上面カバーはなく、シルバーメッキの
下糸巻き用糸立てプレートを外すことで上軸の整備ができる。

上面にはTHE SINGER MANUFACTURING CO.の文字が入る。
プーリーは9本スポークタイプとディッシュタイプの
2種があり、角無しの丸い形状で針板・スベリ板と共にメッキ仕様となる。

下糸巻きはブラックでベッドに装着されている。
ピラーに188U2のタグが付きモーターブラケットはない。

■そのほか188Kや188K1などのモデルもある。


■188Uブルーチャンピオン1973年〜1980年代)
明るいブルーのボディーカラーで前面にホワイトのラインが入り、
紺色でSINGERのロゴタイプとBlue Championの文字が入る。
背面にはホワイトでSINGERロゴが入っている。
整備用の後部上面カバーはなく、上面に文字は入っていない。
ピラーの基部にホワイトでTHE SINGER COMPANYの文字が入る。
ピラー上部にホワイトで188Uの文字が入り、モーターブラケットはない。
下糸巻きは黒色でベッドにある。

 
フェイスプレートのセンターには凸状の装飾ラインが入っている。
プーリーはデッシュタイプで角無しの丸いものと
角のあるタイプがあり、針板・スベリ板と共にブラック。


■188プロフェッショナル1980年〜1990年前期)
※この写真のProfessionalは
針板とスベリ板がブラックカラーのものに変更されている。
グラファイトグレーのボディーの前面にブルーのラインが入り、
ホワイトでSINGERのロゴタイプと188Professionalの文字が入る。
背面にはホワイトでSINGERのロゴが入っている。
ピラーの基部にはホワイトで“THE SINGER COMPANY”と
入いっているものと、
“THE SINGER COMPANY MADE IN JAPAN”まで
入っているものがある。
ニーリフター機構が機内に内蔵され背面がシンプルになっている。
上面後部カバーが装備され上軸の整備性が格段によくなっている。
下糸巻きはベッドではなく上面後部カバー上にあるため
上面に文字は入っていない。
 
2本の糸立てと糸ヨリを軽減するための糸掛けが背面に1本ある。
ピラーにはモーターマウント用のブラケットが装備されている。
プーリーはデッシュタイプでカラーはブラックで角のあるものと
角の無い丸いものがある。
 
フェイスプレートはフラットで装飾ラインが入っておらず
角の無い仕様となっている。
 
針板・スベリ板はツヤ消しシルバーのヘアライン仕上げで、
188シリーズの最終モデルとなる。
 
※2017.9.9 追記/通称ホワイト188プロフェッショナルが最終モデルの可能性あり。

関連記事/2017.08.12 Saturday

掲載題名/その真贋は如何に… シンガー188ファン必見! シンガー188シリーズの最終モデル!?

 

 

北九州でミシンの修理をするなら
コメント
はじめまして、岡山で縫製工をしているKHです、突然の質問で申し訳ありませんが、ひとつ教えて頂きたいのですが、工業用ミシンに反し針機能が付いたのはいつごろからでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありません、お時間の空いたときにでも教えて頂けると助かります。
  • 縫製工
  • 2014.09.30 Tuesday 10:54
まずは用語の確認ですが、(返し針=返し縫い)ということで
よろしいでしょうか。
私がこの業界に入る前から工業用ミシンに返し針の機構はに付いていたと
記憶しているので正直な話しわからないのです。ゴメンなさい。

返し針に必要なサーボモーター(ミシンに使用できる小型なもの)は
1960年までには国内で製品化されていたようなので、
検出器と制御ボックスがあれば、技術的には返し針システムの搭載が可能と言えます。
その頃からミシンの動力として使われていれば… の話しですが。

1970年には本縫自動糸切ミシンが製品化されており、
検出器は存在していたことになるので
個人的にはこれ以降ではないかナ? と思っています。
  • Hiro
  • 2014.09.30 Tuesday 17:34
名前も名乗らないのにお返事いただきありがとうございます。
1950年当時のアメリカ、恐らくシンガー製ミシンの性能を色々知りたいと思いまして書き込みしてみました、古いジーンズ501XXを解体しながら当時のミシンにはまだ返し縫い機能がなかったのだろうと思ったからです。
余談ですが私も魚釣り好きです。
  • hiruta kiyohumi
  • 2014.10.01 Wednesday 15:04
古い記事ですが質問させて下さい。188が好きで愛用しています。今度仕事場に送らなければならなくなりました。佐川の大型配送で送る予定です。本体とテーブル は別に送るのですが、50キロまでしか送れないので困っています。果たして、テーブルは50キロを超えるのか。。。
ご存知ないでしょうか?
  • クマガイ
  • 2018.12.28 Friday 00:48
コメントありがとうございます。
ミシンの仕様が判らないので何ともですが、テーブルが50キロを超えることは考えにくいです。

ヘッド自体は重くても20キロ程度です。

問題のテーブルですが、
動力の仕様がクラッチモーターで400wなら25キロくらい。
200w程度のクラッチモーターなら20キロくらいです。

YDK汎用モーターや足ふみ仕様ならほとんどテーブルの重さのみです。

天板が工業用と兼用の40mm合板のテーブルであればフルサイズで15キロほどでしょうか…

足ふみ用の天板に鋳鉄脚であれば10キロ前後です。

ヘッドとテーブルを二個口で送るのであれば充分可能です。

佐川の場合、全方を梱包しないと荷受けしていただけない場合がありますので、天板に段ボールを載せて、四隅に段ボールを当てて、底面にも段ボールを敷いて養生シートで包み、ビニールでグルグル巻きにして送るのがベストでしょうかね〜
  • Hiro
  • 2018.12.28 Friday 15:47
初めてコメント送らせていただきます。
記事の内容を興味深く読ませていただきました。先日、祖母から譲り受けましたシンガー188uブルーチャンピオン(くすんだような独特の青色から察するに1973年から1980年代?)を自宅に設置することができました。数年前まで使っておりましたし、私も一度(譲り受けることを前提で)使い方を学んだこともありましたので、稼働には問題ないと思いますが、まずはじっくりとミシンと語らいながら距離を縮めていこうと、はやる心を抑えて勉強中です。これからもHiroさんの記事をしっかり読ませていただきます。
  • らぶもも
  • 2019.01.07 Monday 23:44
らぶももさま、コメントありがとうございます。
鋳鉄製の職業用ミシンを使いこなせる方が随分、減ったように思います。ひと昔前まで補正の仕事や個人テイラーさんなど、仕立てを生業とされる方の御用達だったミシンなのですが…

ブルーチャンピオンはとても良いミシンです。適正な使用と整備で今後、100年以上を生き抜くことが可能なミシンなので大切にお使いください。
  • Hiro
  • 2019.01.09 Wednesday 18:03
お返事をありがとうございました。
細かな情報恐れ入ります。佐川で無事に送る事が出来ました。お礼が遅くなり申し訳ありません。

余談で送った事とは関係ないのですが、布送りを、上下させる棒?(ミシンの裏に横に入っている棒です)が割れて全く布が送れなくなりました。このミシンは寿命をまっとうしたんだなぁと。。。
ミシン屋さんもこんな風になったのを見るのは初めてだとおっしゃてました。
188 の黒でした。とても残念です。

余談が過ぎました。

お返事ありがとうございました。、



  • クマガイ
  • 2019.01.17 Thursday 08:55
クマガイさま

無事に送れて何よりです…と、言いたいところですが…

上下させる棒?が割れてとのことですが、
部品単体の破損であれば修理は可能です。

現品を見ていないのでハッキりは言えませんが、
もしかしたら修理可能かもしれませんので
ご興味があるようでしたらご相談ください。

( ´ ▽ ` )ノ
  • Hiro
  • 2019.01.17 Thursday 14:19
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