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2013.12.21 Saturday

Innovis P100 イノヴィス P100の下糸巻き交換とクリーニング

今回の依頼は、青い花の香りをかぐキュートなプーさんが
目を惹くイノヴィスP100です。


P100は糸カセット方式を採用している
小型の刺しゅう機付きコンピューターミシンで、
タッチパネルの液晶を搭載した本格的な刺しゅうミシンです。




残念ながらこの「糸カセット方式」は廃盤となり
生産終了となっております。
パーツの供給はまだあるようなので
不具合が有る方は早めに交換しておいた方が
よいかもしれませんね。

このイノヴィスP100ですが、
下糸が巻けなくなってしまってとのこと。
まだまだ使いたいので是非とも修理を! とのことです。

下糸巻きの高回転な音を聞いたとき
何となく嫌な予感がしたのですが…


前後2分割で合わさっている外装を開くと、
内部が基盤ごと分かれるモノコック構造になっています。


下糸巻きを見るとご覧の通りです。
ゴムが軟化して回転の遠心力で内部に飛び散っています…
ベッタりと張りついているので
これをきれいに取るのが非常に大変なのです。

プーリーの接触部分の細かい溝にもかなり入り込んでいるのでトホホ…


また、下糸巻き組の本体とシャフトの間にも
溶けたゴムがかなり入り込んでいると思われるので
新品の組品でアッセンブルすることにしました。

これは多分、ゴムの成分比の問題だと思います。
愚察ながらゴムが加水分解して硬化しないように
軟化剤を入れ過ぎたために起こったのではないでしょうか…


送りユニットと下軸のジョイント部にも、
このように何かの結晶が付いています…
コレは何でしょうか?

何かよく解らないので分解して
パーツごとに灯油でブラッシングすることにしました。


コンパクトでかなり押し込まれた設計になっている
送りユニットの小さな隙間にも布ホコリがギュウギュウ詰めです。

まずは大きなホコリの塊をピンセットで抜き取り、
小さなホコリはブロウで飛ばしてから注油しましょう。


アルミフレーム内蔵のボディーではなく
プラスチック製のモノコック方式なので優しく使ってください。



北九州でミシンの修理をするなら

ブラザー黒崎






 
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