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2018.05.11 Friday

ゴールデンホイール 八方ミシンの折れ針除去修理

忙しくて、忙しくて、忙しくて…

原稿が溜まって、溜まって、溜まって…

 

( ´ ▽ ` )ノ…

おひさしぶりでございます。

 

八方ミシンって登録商標だったような気がするので、

八方タイプミシンと書くことにします。

と、言うことで今回は八方タイプミシンの

ゴールデンホイールのお話しです。

 

 

 

『八方ミシンの調子が悪いので

見に来て下さい』との電話を頂き、

まぁタイミングのズレだろうと考えつつ、

軽い気持ちで工場にお伺いして拝見すると…

 

ガ〜ン、GOLDEN WHEELじゃん。

しかも、プーリーがまったく動かんじゃん。

 

ゴールデンホイールは海外製の

八方ミシンのコピー製品で

価格は大いに納得できるのですが…

八方ミシン比べると気になる…と言うか、

ずばり色々とトラブルがあります。


多くはクリアランスに起因するトラブルなので

言わば、精度の問題なのです。

一方、マスターである八方ミシンの方も

シンガー社製の八方タイプミシンのコピーなのです。

が、この八方ミシンがあなどれない。

コピーがマスターを食ってしまうという

逆転現象が起こってしまうほど、品質が良くて

本家であるはずのシンガー社のOEMを

作っていたこともあるほどです。

 

閑話休題

 

今回は釜ドライバー、通称“イス”の下に

折れ針が挟まりビクともしなくなったということになります。

少しでも釜ドライバーが動けば

シャフトにギヤを固定している六角を外して

釜ドライバーを抜き異物を取り除けるのですが

今回はそう上手くいきそうもありません。

 

なんとか“イス”を外してゴミを取るとしましょう。
とりあえず釜アーム部分を外し、持ち帰って作業することに。

本体側のノコギヤを残して抜きながら外すとほら、簡単。

 

んで、スーパーテクニックでハイ完了。

これが“イス”の下に入り込んで

挟まってしまった折れ針のカケラです。

 

しかし、この八方タイプミシン…

外した釜アーム部分を組込んで調整するのが

結構、面倒くさいのです。

左右のノコギヤが釜ドライバーをスムーズに

回転させるように組むのですが…

 

ドイツ製のクラエスくらいのレベルになると

トラブルも減るんだろうなぁと、独り考つつ

何度か付けたりハズしたり。

 

んで、まぁささっと完了です。

 

チャン・チャン。

 


 

2016.12.15 Thursday

ハシマ サーボモーターへの交換 検出器のコネクターが… 無い?


暮れも押し迫り…
例年になく忙しいです。
そんな中でも容赦なく
無慈悲にアクシデントは起きます…


本縫工業用ミシンの
サーボモーターがが突然止まったとの
お電話を受けました。

 

モーターの年式や状態をお聞きして、
現状と同等品であれば20万円以上はかかることを
お伝えすると…  “とんでもない!”とのこと。


古いサーボなのでメーカーからの
パーツ供給が終了していることをお伝えすると…

 

値段の手頃なのものがあれば
新品に交換したいとのことなので
安価でコストパフォーマンスの高いモノを
おススメすることに。

 

上下停止機能が欲しいとのことなので
検出器付きのサーボモーターを手配していたのに、
お客さま宅に訪問してモーターの梱包を開封してみると

 

何かが変…

 

検出器用のコネクターが出て無い。
せっかく組み替えたのに…

 

まぁ、こんな日もありますね。

 

ということで、せっかくだから
一旦は、そのまま上下停止無しで使ってもらって
再手配した検出器用のサーボが到着したら
乗せ替えることにして… 数日後。

 

ハイ、交換です。

 

 

この白いカプラーが無いばかりに
トホホです。

 

さて、
愚痴はホドホドにして
組み替えましょうネ〜

 

 

 

 

 

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2016.06.16 Thursday

brother Innovis D300&Innovis M200 ブラザー イノヴィス D300&M200の修理の巻き




2機の刺しゅうミシンが
修理で持ち込まれました。


発売当時はフルサイズだった刺しゅう機付き
コンピューターミシンのInnovis D300と
ミドルサイズの刺しゅう機付き
コンピューターミシンのInnovis M200を
修理でお預かりすることになりました。
※現行ではVF1シリーズがフルサイズです。


ビッグサイズでハイテク搭載のイノヴィスD300と
コンパクトなイノヴィスM200を
こうして並べてみると…


なかなかどうしてスバラシイ!


D300は刺しゅう機とのマッチングが
イマイチで、自動で刺しゅうモードへ
切り替わらないとのこと。

M200は針棒の焼きつきのようで
動かすと針棒の付近から
金属の軋む音が鳴っています。

何かワクワクするのは僕だけ… かな?
さぁ、とっとと、バラすぞ〜っ!
 

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2016.05.13 Friday

セイコー 腕ミシン TE-5 SEIKO TE-5 の面板の溶接修理 後編の巻



ということで後編です。

釣りにも行かず…
飲みにも行かず…
お客さまのミシンの修理の合間や
休日で暇を見つけてはコツコツと
修理をしていたのですが、
店に繁忙期が訪れて…
忙しくて手がつけられない期間がつづき、
だんだん作業がおっくうになり…

マグマほど熱かった修理への情熱が
頭の隅っこに追いやられてしまい…
氷河期のように急速に冷えて
成層圏の空気のように
希薄になっていき…

何とな〜く、面倒くさくなり、
あぁ、オイラもダメ人間へとまっしぐら…

そして、半年近くが過ぎた頃。

何となく時間ができて、
何となく気が向いて、
何となくやる気がメラメラと
湧いてきて… ムッシュムラムラ…

つまり、1ヶ月ほど前から再び作業を再開しました。
(ちょーどブログをさぼり始めた頃と符号するのが不思議…)

さて、本体合わせでもやるかな〜


ということで再び、裏面を
ゴリゴリと削りに削って。


本体とフィッティングして。


また、ガリガリと削って…


また、フィッティングして…
そしてピッタリ!

今度は表面だ!


やおら、取り出したる!金属用のパテを
モリモリと当てて… 厚塗りし過ぎて
削るのが超大変だ〜


がむしゃらに削って磨いて、
も一度パテを当てて


微妙に削って、びしっと角が出たら


今度はサフェイサーを吹いて。


磨いてから一度ならして、
最後のサフェーサーを吹いて…
さぁ〜て、下地はOK! 準備は万端!

塗装用のブースなんぞ無いのは当たり前!
青空塗装なので湿度の少ない日を選び
風のおさまったときを見計らい


本番の塗装です。
チョチョッと吹き付けてハイ、完了!


ほら、ツヤツヤですね〜
スバラシイ!

ということで、数日前にやっと修理が完了しました。
完成まで半年以上掛かりました。
暇です〜ね。
まぁ、ミシン屋の仕事ではないような気がするけど
自分のノウハウと技術を試してみたくて…


パーツを組み付けて、
マジマジと見ると… この完成度!
新品よりキレイ… な、訳ないか…

でも、
この光沢と…
この波打つような…
凹凸の美しさ加減ときたら、
本当にスバラシ〜イ!
満足、満足、自己満足!


ついでに本体も塗装しちゃおっかな〜
でも、今度は一年以上かかるかもなぁ…
 
ということで、チャン・チャン!
 

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ブラザー黒崎


 
 
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2016.05.12 Thursday

セイコー 腕ミシン TE-5 SEIKO TE-5 の面板の溶接修理 前編の巻き




2015年というか…
昨年の8月に修理で持ち込まれた
TE-5の面板の話しです。

写真ではセロハンテープでとめていますが、
確かにパリッと、割れております…


というか、ナゼ? 今頃…

そんなツッ込みが聞こえてきそうですが…
まあ、この面板の修理がとにかく大変だった…

という愚痴?  言い訳?  自慢?  なのですが、
半年に及ぶ悪戦苦闘? 四面楚歌? 絶体絶命?
そして九死に一生の末…

最終的にはハッピーエンドなのですが
ハッピーなのは多分、
おおいに自己満足した僕だけかな…。

ということで本題です。
とりあえず、SEIKO社に問い合わせてみると
“TE-5の面板は非売品でーす”とのこと。
新品が手に入らないので、
修理(溶接)することにしたのですが…

実はこのパーツ、鋳造なので溶接が大変なのです。
鋳物は通常の鉄部品と溶接の内容が大きく異なり
接合はもちろん、溶接後の強度を出すのが難しく
技術と経験が必要となるからです。

面板を修理するとなると…
かなり時間が掛かりそうなので、
部品取りのミシンを探して
お客さまの修理にはそちらから外した
面板で先に組み上げてサッサと
完了しました。

さて、一方の割れた面板なのですが
当然、鋳物の溶接なんか僕はできませんので
知り合いの溶接のプロにお願いすることに。

と、言うことで一週間後…


果たして鋳物の溶接、侮り難し。
かなり難度が高かったとのことで、
プロの腕と経験を持ってしても
この仕上がりでした。

奥が深い…

仕上げるまで少し時間が掛かりそうですね。


強度はそこそこイケルだろうとのこと。
溶着も充分で見た感じも、
触ったフィーリングもシッカリとしています。


そして溶接が完了してから一ヶ月、
暇を見てはゴリゴリ研磨です。


マーカーで赤く塗っている部分を
正確に削る必要があります。



あぁ… 手が痛い。
ハンドリューターがあれば…

そして…
物語は後編につづきます。


 

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ブラザー黒崎


 
 
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2016.02.21 Sunday

brother DB2-B755-3 ブラザー 工業用1本針本縫いミシンの釜に糸が噛んだの巻き




ブラザーのDB2-B755-3は本縫いの工業用ミシンです。
このB755は300wのクラッチモーター仕様で
かなり使い込まれてはいますが、
まだ充分に使えそうですね。


お電話で“やってしまった… 釜に糸を噛ませちまった” とのこと。
お客さまは男性テイラーの方なのですが、
自宅でスーツの補正をしているとのこと。
断糸した拍子に糸先が釜に触れたようで
そのまま巻込んで釜に糸が
ガッチリ噛んでいるとのこと…

本音を言うと、DB2-B755-3は非常に重たいので
何とか持ち帰らずに整備を完了したい…
ところなのですが。

電話で聞いた“ガッチり”というのが
気になるところではあります。

現場で糸噛みを解除できない場合は
本体から大釜のみを取り外し、
一旦、持ち帰って…
糸噛みを解除して、
また持ってきて組み付けて
剣先との出会い調整をして…

あぁ、手間が掛かるなぁ。

と、言うことでドキドキしながら
お伺いして実機を拝見して
針板を外してみると…

美しくない。


釜周辺というか、針板の下が
ホコリだらけです。
どうやら、断糸を噛んだ訳ではなく
飛び散ったホコリの塊を
噛んでしまったようです。

何とか動かそうとして
ご自身でミシンオイルを差したようで
ホコリが油を吸ってしまい
あまり良くない状態です。

とにかく、クリーニングをして
溶剤で流したあと微量を給油して
上軸にトルクを掛けてグッと、
回してみると… 意外にすんなりと
釜の噛みを解除することができました。

日頃の行いでしょうか…

持ち帰らずに作業が完了したので
正直ホッとしました。


“釜周りはいつもキレイに掃除しといてください。
また噛んでしまいますよ〜” と、お客さまに言うと
“よく解らないから触りたくないなぁ”とのこと…

“釜周りのクリーニングだけでもしますので
たまに呼んで下さいネ”と、お伝えして
ご自宅を後にしました。

整備も無事に完了して
ヘッドを持ち帰らずに済んだので
気分は上々、何か良いことありそうですネ。

チャン・チャン!







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ブラザー黒崎


 

 
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2015.12.15 Tuesday

工業用上下送りミシンCOMPANIONのJH-1030-Hとサーボモーターの納品




上下送りミシンの見積を
お願いできますか?とのこと。

現状で使用している工業用ミシンと
同じものを… とのご依頼なのですが、
どのような素材をどう縫製しているのか?
何番の糸を使用しているのか?
など、いくつか確認しておきたいので
まずは現状機の確認とヒヤリングに
お伺いすることにしました。


現状で使用しているこのミシン…
ブラザー社の工業用上下送りミシンDB2-B797なのですが、
残念ながらすでに製造が終了したモデルで
後継に該当するモデルもありません。

一応、メイドインジャパンですが…
なかなかマニアックと言うか、レアな機種です。

スタンダードな上下送りで
特にココが特殊! と、いう訳でもない
DB2-B797のどこがレア? と、思うかも知れませんが
話しは生産当時にまで遡ります。

今でこそ当然のように行われている海外生産ですが、
当時としてはまだ珍しく、中国で製造されたパーツを
組み込んでいるとの噂が… というか、
どうやら筐体も含めほとんど全部の生産を
中国に発注していたとのこと。

ただし、組み立ては日本なのですが…

詳細な情報が入手できない
ナゼか歴史の闇に閉ざされたミシンなのです。
海外生産モデルの先駆けとなった
ミシンと言えるからなのでしょうかネ。


DB2-B797の釜は通称1.6倍釜と呼ばれるもので
上下送り機構や懐の深さなど、きわめて一般的なスペックです。
まぁ、汎用性が高くお手本のような上下送りミシンです。

モーターの出力は250Wと数値上は低出力なのですが、
クラッチモーターなので実質的なパワーは
そこそこ出ていると思われます。

現状で自動糸切りも上下停止機能も付いていないので
新しくおススメするミシンの見積も
特に高額になることもないな〜と、思います。

見積前のヒヤリングでお客さまに
いろいろご説明していると
上下停止機能は便利そうだから
欲しいナ〜とのこと… ええっ!
クラッチモーターで低価格を実現しようと思ったのに…


ということで提出した見積額が激安だったようで、
しかも搭載するモーターはサーボの550W仕様で
上下停止機能付き… 当然、予算一発! 通過!!

見積失敗したかなぁ… まぁいっかナ…


ということで速攻で納品です。
工業用ミシンの納品の場合は
メーカーの担当者さまにも立ち会って
もらうことが多いです。


PL法のためでしょうか
頑丈なワイヤーガードが付いています。


試し縫いはフェイクレーザーの二枚重ねですが…
そんなのヘッチャラですね。

ここだけの話しですがサーボモーターの場合、
機種によっては細かい設定をしないと
エラーが頻繁に起きます。
特に通常設定(初期設定)のままで
超厚物を縫うとエラーがでて、
そのままリセットできなくなり
壊れる… 場合があります。


ミシンとサーボモーターの相性に詳しいエンジニアに
素材や糸の番手、縫い速度などの条件を総合的に
判断してもらうことが望ましいと思います。


エンジニアの方がサーボモーターの
設定を説明をしているところです。


♯21で8番の糸を使って縫製しています。
こんなゴッツイ感じの固いプラスチックと
ナイロンメッシュを縫い合わせるんですよ…
通常では考えられませんよね〜

まぁ普通に縫えるんですけど…


そんなCOMPANIONのJH-1030-Hなのですが、
今回のサーボモーターともども
高いコストパフーマンスだと思います。






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ブラザー黒崎


 
 
 
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2015.10.30 Friday

brother DB2-B714-3 ブラザー工業用ミシンDB2-B714-3の糸切れ 大釜の研磨




基本的に工業用ミシンは
お預かりしないようにしています。

お客さまが仕事で使われていて
時間が無いことが多く、お預かりが
できない場合がほとんどなのですが…

ホントはヘッドが超重たくて
テーブルから持ち上げるだけで
背骨がキシんだり…
持ち帰るときにフロアにオイルを
ポトポト落とさないようにするのに
時間と手間が掛かる…
など、本音の部分も
お預かりしないという原則の
大半を占めるのですが…


まぁ、とにかく工業用のヘッドは重たいんですよ。
と、言うことで愚痴はこのくらいにしておいて…


このDB2-B714-3なのですが、
縫製中に頻繁に糸が切れるとのことでお伺いしました。
針か、内釜か、釜止めか、スベリ板の裏面か、
糸流れの問題か、糸の劣化か… と、考えつつ
お客さま宅に到着です。

さっそくミシンを拝見します…
状況を聞いて…、実機を見て再現を確認して…

ん〜〜〜。想定していたことには
あてはまらないようです。
つまり… 原因不明な訳ですよ…

ということで、持ち帰りますか…


切れた糸を長さから推測して
よくよく調べてみると
やはり釜の周辺がアヤしい…


見落としかもなぁ と、思いつつ
目ではなくてツメ先で糸が触れる部分を
隈無くなぞっていってみると…

何となく引っ掛かりが…
どうやらココですね。


超拡大してみましたが、
斜めに規則的に4本の溝とそのエッジに
微細なバリが付いているのが
解りますでしょうか…

折れバリか、曲がった針が
傷をつけたのでしょうか。
とにかく小さな溝ですが高速回転時は、
縫製糸にとってノコギリの歯のように
致命的な傷を付けてしまうのでしょうね〜

目の細かい耐水ペーパーで磨いてから
コンパウンドでキレイに仕上げてハイ、完了。


ということで、問題は解消しました。
さて、さっさと設置にお伺いしましょうかね
お客さまがお待ちです…

重たい〜 ケドね…。
 



 

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2015.08.06 Thursday

セイコー 腕ミシン TE-5 SEIKO TE-5 の整備 折れたボルト抜き




暑い日が続きますが、
皆さま如何お過ごしでしょうか?

私は少々、仕事が詰まっているのと
バテ気味なのを良いことに
ブログをサボっています。


ということで本題に、
革を縫いたい… と、思ったことのある方なら
一度は聞いたことがあると思います。
これがセイコーのTE-5です。
腕ミシンの中でも圧倒的な人気ですね〜


時間が掛かっても良い仕事なのですが
チョッと厄介な作業を進めています。




面板を固定するネジが… 折れている…
マイナスを刻んである頭の部分がポッキり折れて
イモネジ(マイナスでもヘキサゴンでもない…)に
なっています。


しかも布?(革)押さえ棒の角度がイッてます。
そして、よく見るとネジが、
ココモオレテイル…

折れネジ…
チョッと専門外なので助っ人を呼ぶことに…
時計はすでに21時を回っているので
迷惑かなと思いつつ電話してみると
“何となく仕事が手に付かないので気分転換に
道具を持って今からお邪魔します” とのこと。

タイヘンモウシワケゴザイマセン…

塗装や部品の加工・開発などで
何かとお世話になっている
自動車修理工場の社長さんです。


でも何か、クマみたいな人でしょ。

来るなり、面板のネジの穴の構造を
じ〜っと見て一言。
“折れネジで塞がっとる穴と
この縦穴(布押さえ棒のガイド)とが
ビミョウにクロスしとるけん
これは抜けますね”

と、言い終わる間もなく
極太のヒトサシ指で折れたネジを
グイッと押さえつけると
クルクルと回し始めました… すると。


“ほら、抜けた。
所要時間5秒くらいかな” と、
笑ってます。

まさか、指で簡単に抜くことができるとは。
さすがプロ… あなどれない。




空かさず今度は、
布押さえ棒に残った折れネジを見せると
“あ〜っ、これは無理だな〜” と、一言。


押さえ棒を小型のバイスに挟むと、
やおら工具箱から何やら取り出しました。


サイズを計りながら
ハンドドリルに装着しています。



ドリルの刃先を折れたネジに
当てたかと思うと…


またも、指で摘んでクルクル…
“ヨイショ” ほら、抜けた。


所要時間10秒くらいかな〜と、
また笑ってます。


プロって恐ろしいですよね〜
アッと言う間に折れたネジを抜いてしまいました。
これで作業が続けられます。
ホントにありがとうございました。

ということで、
これから本格的な整備が始まります! が、
続きはまた次回で〜す。




 

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ブラザー黒崎


 

 
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2015.04.11 Saturday

JUKI DDL-5570N SC-120N 工業用1本針本縫い糸切りミシンの点検・整備




本日はJUKIの工業用本縫いミシンの整備依頼です。



DDL-5570NSC-120Nを装備しているので、

最初の止め縫いと終わりの返し縫いの針数を

任意で設定できるようになっているミシンです。




同一製品を複数枚縫い上げる場合などに
とても便利な組み合わせで
オートマチックで均等な縫製仕上げができる
仕様となっています。


自動糸切りも装備されているので、

量縫製を行う場合のスタンダードな装備と言えるでしょう。

各部の強度も縫いの安定感もバツグンで

個人的にはJUKI社の工業用ミシンにおける
珠玉の名作だと思っています。


トラブルの多い自動糸切り装置も正常に作動しており
踏み込みから立ち上がるフィーリングも問題ありませんでした。


今回も特に問題は無く、

クリーニングと確認・微調整のみで完了としました。





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