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2015.10.26 Monday

PINE TYPE P-2 パインミシンP-2のメンテナンス





パインミシンはシンガー日鋼の前身となるメーカーで、
当時、世界最高峰として名を知らしめていた
ドイツ工場で生産されていたシンガーと並び賞された
日本製シンガーを生産していたメーカーとなります。

随分、昔の話しなのですが…


メンテナンスということでお預かりしたのですが、
ほとんどクリーニングで終わりました。


あまり使用はしていないようですね。


このデカルの残り具合…  スバラシイ!!
このミシン… まさに極上と言えるでしょう。


引き出しにはこんなモノまで残っていました!


テーブルまでピカピカです。
プーリーとストップモーションの大ネジまで
深く澄んで映り込んでいます。

最高レベルの技術をもつシンガー日鋼も
資本を二分する米国シンガーが
多額の不良債権を抱えた煽りにより
その歴史に幕を降ろすことになります。

随分、昔の話しなのですが…

何か、感慨深いものがありますね。




 

北九州で足ふみミシンの修理をするなら
2015.04.08 Wednesday

brother HA2-B126 ブラザーの家庭用足ふみミシンHA2-B126での下糸巻きの修理




ロックミシンの調子が悪いとのことで
修理にお伺いしました。

不調の原因はマチ針を打っていることに気づかず
切ってしまったようで、メス交換をするために
お預かりすることになりました。

お伺いのついでに足ふみミシンの
調子も見て欲しいとのことです。

窓際に置かれていたのは

キャビネットタイプの足ふみミシンHA2-B126

お友達から譲り受けたものとのこと。

下糸巻きをするときボビンが空回りして

すぐに落ちてしまい
上手く巻くことができないようです。


まだ、縫いかけがあるとのことで

ミシンを預かるのは困るとのことでした。
 

使用する下糸をボビンに2個ほど巻いて

下糸巻きのみ、本体から外してお預かりすることにしました。


一目でボビンを固定するピンが
欠落しているのが判りました。

これでは下糸巻をスムーズに巻くことができませんね〜。


固定するピンは数種類ありますが、

結構、流用が可能です。


これはブラザーの純正品です。


チョッと入れてみましたが先端の収まりが少し悪いので

ロック穴に入る部分のワイヤーの形状(角度)を

微妙に調整して再度、組み付けました。


納まりや弾き具合もマズマズなので

これで一旦はセット完了とします。

金属製やプラスチック製など、数種類のボビンを着脱して

フィーリングを確認したのでほぼ、完璧でしょう。

あとはロックミシンの納品時に取付けて

巻き量を調整すれば完了です。



 

 

足ふみミシンを修理するなら


 




 

2014.05.02 Friday

Riccar HA リッカー家庭用直線縫足ふみミシンのオーバーホール



よく使い込まれているリッカーの足ふみミシンです。

各部に浮いているサビが少し目立ちますが、

優しく磨けばまだまだ美しい姿を甦らせることができるでしょう。
 

全体的にクスミがでており、本来の吸い込まれるような深い黒と
ゆっくりと滑るような深い光沢は影をひそめています。



面板を止めているネジを紛失したため、ボディーと面板の間に
隙間ができてしまい、そこに上糸が入り込んで切れるため

布製のガムテープで固定していたとのことです。
 


 

ガムテープの粘着成分が劣化してカチカチに固まってしまっています。

塗装にキズを付けないように剥離するのが結構厄介なので、

ガムテープは使わないようにしましょう。

硬化したガムテープをキレイにクリーニングして

紛失したネジの代わりを用意しましょう。

変形している糸取りバネを交換する必要があるので

上糸の調節ダイヤル部分の分解清掃を兼ねて

上糸調子器を外すことにしました。


面板の下にあるミシンライトの取付けステーも

外す必要があります。

長い時間の経過が、乾いたサビに察せられますネ。


糸取りバネの巻きが少ないタイプだったので

汎用タイプを数巻きカットし、調整してから

ロック部分形成し直して組み込んでいます。







かなりキレイになりました。

ボディーの正面に付いている「RICCAR」のエンブレムですが、

もともとは黒い塗装がしてあったとの文献を読んだことがあります。

金属の上に塗装しているため剥離しやすいようで

今回のミシンもまったく塗装の跡が残っていません。



真鍮製のようなので磨いてみると

鈍い金色がシックにマッチするので、このままで仕上げたいと思います。



 

 

北九州でミシンの修理をするなら
2014.03.13 Thursday

RICCAR HA1 リッカーHA1 家庭用足ふみミシンの修理

ポータブル改造したリッカー社の家庭用足ふみミシンを
オーバーホールでお預かりしました。

戦後からスタートしたミシン製造メーカーなのですが、
国内のトップシェアを獲得したこともある
素晴らしいメーカーでした。

ご存知の方も多いと思いますが
リッカーマイティーというミリオンセラーを
世に生み出した同社の“電子のお針箱”というキャッチコピーを
懐かしいなぁ〜 と、感じる方も多いと思います。


独り言はこれくらいにして作業に取り掛かります。
まずはバラしたところです。




やはり、かなりの汚れが蓄積されていました。




針棒などの縦軸を抜いたところです。


パーツごとに分けてからキレイに磨きます。


ボディーを磨きます。




メッキが剥離した部分の腐食が目立ちますが、
それも時代の雰囲気ということで
ステイタスとして楽しむことのできるミシンですネ。


ボディーが終わったら磨いた各パーツを組み付けていきます。


ベッドの中央でひときわ存在感を放つ“R”のロゴタイプ。


ピラーの基部では金色のエンブレムが輝きを取り戻しました。



本当にキレイになりました。
まるで美しく生まれ変わったようですネ。

カバー付きのハッピー社製モーターが掛けられており
金属製のフットコントローラーを踏み込むと
うなるような低いモーター音で身震いしつつ、
時を刻むように緻密で正確なリズムを刻み始めました。
 



北九州で足ふみミシンを修理をするなら

ブラザー黒崎


 






 

2014.02.15 Saturday

brother HA1 ブラザーHA1 家庭用足ふみミシン グリーンメタリック オーバーホールその2

前回に引き続き、
グリーンメタリックがさわやかなブラザー社足ふみミシンの

オーバーホールのお話しです。

お客さまのご要望にお答えして極上のビカビカになる予定です。



前回掲載した通り付属のミシンライトについては
クリーニングとコードの引き直し、通電確認、
スイッチON/OFFまで全ての行程を完了しました。

いよいよ本体の整備に掛かります!





まぁ こんな感じです。
風格というか、過ぎ去った時間の重さを感じますね〜





ライト同様、かなりシブイです。
汚れが積層してこびり付いています。

 

まずはフェイスプレートから上糸調整機構、
ヘッド回りから付属の部品を取り外してパーツごとに
クリーニングしていきます。



筐体からフェイスプレートを外して表面のメッキを傷めないように

酸化膜と汚れを取り除き優しく磨き上げます。


上糸調整用のバネは再利用可能でしたが、
表面にサビがでているのでご要望通り迷わず新品に交換しました。

ツマミや調節皿も磨き上げてピカピカにして組み込んだところです。




面板を外したのでヘッド内の縦軸を2本とも外して磨きます。

布押さえのシャフトをクリーニングしてみましょう。

丁寧に磨けば、かなり新品ぽくなります。






ということで面板回りとボディーはOKでしょう。
さっそくミシンライトを取付けてフィッティングを見てみます。


裏面は紫外線による塗装膜の劣化と剥離が進行していたので

程々のクリーニングで済ませておきました。

引き直した黒いケーブルもボディーカラーにマッチして
違和感も無くなかなかカッコイイと思います。



紫外線による表面塗装の劣化は残念ですが、
それより塗装に無数の細かいヒビが入っています。
皮膜強度がそこそこあるので、今すぐに剥離することはないので安心です。


しかし、その美しさは特筆すべきものがあります。
まるで釉薬に入った貫入のように細かく散りばめられた亀裂が、
キラキラと反射してめちゃくちゃゴージャスに見えます。

この澄んだグリーンもなかなかのものです。


確かに艶のあるブラックの筐体も見応えがありますが、
美しく深みのあるグリーンメタリックも格別の気品がありますね。

 
 

北九州でミシンの修理をするなら

 
2014.02.13 Thursday

brother HA1 ブラザーHA1 家庭用足ふみミシン グリーンメタリック オーバーホールその1

グリーンメタリックが美しい、ブラザー社の足ふみミシンを

オーバーホール+スペシャル極上仕上げという注文でお預かりしました。

今回はクリーニングをメインに話しを進めたいと思います。

まずは純正ミシンライトのメンテナンスからスタートします。


なんと純正ミシンライトも筐体と同じグリーンメタリックなのです!

見事に汚れていますが紫外線劣化による表面剥離もなく

塗装はまだまだ持ちそうです。

表面塗装をできるだけ傷めないようにクリーニングするため

パーツの分解から始めましょう。



ケーブルはビニールコートの傷みが激しく
一部が軟化して継続して使用するのは難しそうです。

経年劣化による絶縁性能の低下でショートして発火する可能性も
否定できないので今回は新しく引き直すことにしました。


なんと紙箱付きでです!!
しかも中にはスワンタイプの乳白電球も予備で入っていました。

これだけでもワクワクします! って、
僕だけなのでしょうが…
 


結構、ボロに見えますが… クリーニングしてみると。

汚れていたので最初は解りませんでしたが、

ライト本体と電源コードの接続パーツが

スチールのメッキ部品だったのには正直、驚かされました。

いい仕事していますね〜

メッキが極上なのでクリーニングするとこの通りピカピカです。


ステーやネジ、ワッシャーやケーブル保護のバネ、反射板など

分解してパーツごとにクリーニングを進めていきます。


次にケーブルの作り直しなのですが、

残念ながら良質の緑色ケーブルが手に入りませんでした。

ということで今回は目立たないように黒いケーブルをチョイスしました。


スイッチ部分とケーブルの接続です。キレイに接続できています。


クリーニングとケーブルの引き直しが完了しました。


丸2ピンのソケットがミシンテーブルの本体に

ネジ止めされているのですが、そこからコンセントまでのケーブルを

紛失してしまったとのことなので

在庫から1本ご用意することにしました。


これが丸2ピンのジャックを受けるケーブルです。

もちろん現在はメーカーでも新品パーツでの販売は行われていません。

これはブラザー純正のもので〜す。
あと、20本くらいは在庫があります。




ジャックの接続を再度確認してミシンライトの点灯をチェックします。

無事に点きましたので、これにてライトに関する作業の全行程が完了です。
 

乳白球独特の柔らかい光がキレイですね。

次は本体の整備とクリーニングに進みたいと思います。



 

 

北九州でミシンの修理をするなら


 
2014.02.10 Monday

JANOME TA-761型 〜珠玉の逸品〜 心奪われたジャノメ 職業用ミシン

久しぶりに魂を揺さぶられるような逸品を

拝見させていただきましたことに感謝しています。

良い状態で残っている機数は少ないことでしょう。

とても美しい… あぁ欲しい…

当社ではご高齢のお客さまも多いので、

針や糸など、消耗品の宅配サービスを

出張修理の間を縫って行っています。

そんなお得意さまから

“針が無くなったので欲しいけど…

友達のミシンも見てほしいのよね…”とのお話。

「じゃあ、針をお届けして、そののまお伺いして拝見しますネ〜」

お客さまと一緒にお友達のお宅にお伺いするとそこには…

ジャノメの黒い761型職業用ミシンが静かに佇んでいました。





こっ…! コレは!!

このころに日本で生産されていた職業用ミシンの大半は

シンガー社製のオールドタイプ103型職業用ミシンの流れを汲む

雅なボディーラインが特徴なのですが、

このTAジャノメのモデルはプーリー側の角のスカし具合や

水平なフトコロから垂直なピラーをつなぐ曲線が… 特徴的で… 最高です…。



まるでウネるような力強い進化の本流から
小さく枝分かれしたわずかな支流が、
のちに爆発的な変化を起こしたような

ひときわ強烈な個性と圧倒的な存在感を放つマシーンだと思います。
 

あああぁ欲しい…

是非、オーバーホールしましょう!! と、思わず言ってしまいました。






どこもかしこも、ホコリが積もっています…




う〜ん 結構というより… かなり汚れていますが…
磨き甲斐がありますネ〜




デミボールドなSilom書体のロゴタイプを付けた機体は見ますが

パンチの効いたセリフが美しい、明朝体のロゴタイプを持つこのミシンは…

あっという間にビカビカに仕上げてしまいました。

嘘です… 丁寧に細心の注意を払い作業させて頂きました…。





置く場所がないけど

あああああぁ欲しい…
 

納品のときにダメもとで… チョッと言ってみようかな〜

「とてもキレイになりましたよ〜」

“ほ〜っ 確かに、随分とこぎれいになったねェ”
 

「あの… このミシンですが、要らなくなったら僕に貰えませんか?」

“ほっほっほっ た〜ぶん、無理だ〜ろうね〜”と

少し伝法な口調で予想していた回答が…。

「ははっ やっぱ、ダメですよ…ネ」

“あんたで5人目だよ、このミシンを欲しいって言ってるのはェ”

「ははっ 皆さん、お目が高いです…ネ ガックリ…」

“馬鹿だね〜 落ち込まなくてもイイよ〜

欲しいと言っているのは婆さんばかりだ。

あんたが一番若そうだからいつかは貰えるかもねェ 


ひっひっひ〜”

とまぁ、こんな感じで会話はうやむやに…


へへっ… やっぱカッコイイ… ですネ。

今回、革ベルトも新品に交換したので当面はなんの問題もないでしょう。

このミシンに当分は会えないと思うとチョピり悲しく
名残惜しい気持ちでいっぱいです。




 
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2014.02.08 Saturday

SINGER191U シンガー191Uに手回しハンドルを付けるためには…

先日、埼玉県の方からお電話を頂きました。

“シンガー社の191Uで革を縫っているが
手回しハンドルを取付けてカスタムしたい”とのご相談でした。

何軒かミシン屋さんに問い合わせしてみたが、
出来ないと言われたそうです。

チョッと考え方を変えればできないことはないのですが…


写真のように191Uの純正プーリーはお皿のようにツルんとした
ディッシュタイプです。
手回しに改造するにはドリルを使ってプーリーのふちに
ハンドル用のボルト穴を開けて直接タップを切るか
ハンドルを貫通させて裏からナット止めする方法しかありません。

しかし、191Uのプーリーは外形が小さいのでハンドルをボルト止めしても
回転径が小さく細かい作業に向かない… と言うか、ハンドルの直付けでは
チョコマかと動かすことになるので少々回しにくいかと…


 

これがミシンの筐体に付いているモーターマウントに
ボルトオンできる手回しハンドル機構です。
めっきり数が減っているので入手に時間がかかることもあります。
ビニールが巻いてあるネジの部分をモーター取付け用のネジに止めます。


市販のボルトオンで装着できる外付けの手回しハンドルは

ミシンに付いているモーターブラケットに

ボルト1本で取り付けることができ非常に簡単で便利です。

手回しハンドルを一回転させるとプーリーは3回転しますので

非常に効率的かつ迅速に作業ができます。
 

しかし、機構上スポークタイプのプーリー専用で

デッシュタイプには装着することができません…。


ということなので191Uに装着できるスポークタイプのプーリーを

ご用意して、手回しハンドルと一緒にお送りすることにしました。

実際に現物合わせしてオフセットの具合を確認する必要があるため、
191Uをお持ちのお得意さまにお願いをしてご了承を頂けたので
同一機種でフィッティングすることができました。


本当に助かりました。ご協力ありがとうございます。


純正より外径がひと回り以上大きくなり
細かい作業のときも非常に力が入れやすく
回しやすくなります。


下糸も調整無しでバッチリ巻けます。

今回、セットでお送りさせて頂いたスポークタイプのプーリーは

純正のディッシュタイププーリーよりひと回り大きいので

ハンドルを外した状態でも力を入れやすく
下糸巻きも調整無しで付けられるものなので
きっと満足して頂けると思います。



後日、メールにて無事装着することができ非常に快適です。との旨、
ご報告をいただきました。

これで一安心で〜す。





ミシンの修理をするなら

ブラザー黒崎






 

2013.12.24 Tuesday

SINGER 191U シンガー191Uのオーバーホール その3

横浜からお送り頂いたSINGER 191Uが仕上がりました。が…
スワンタイプの電球が手に入らなかったので
まだ納品ができていません。

現在、国産で乳白タイプのスワン球はデッドストック以外入手が絶望的です。
海外でも生産されているかどうか…

機関調整とクリーニングは完了しております。




メッキを傷つけないようにできるだけ浮きサビを落としています。
写真では解りにくいですが、
面板の上部掛ネジが欠品していたので取り付けています。




ベルトは新品にしてオフセットの微調整済みです。
モーター内部のクリーニングとカーボンも交換しました。

コントローラーはユーズドですが程度の良いものをご用意させていただきました。
全体の配線及びミシンライトへの通電もテスターにて確認済みです。
あとはスワンタイプの電球の到着を待つだけです。




エンブレムは塗装が剥離しないように軽いクリーニングです。





糸調子ダイヤル周辺の塗装は非常にデリケートなので
クリーニングに細心の注意をはらいました。
糸取りバネは新品、中のスプリングも新品にして圧力も調整しています。



ということで純正タイプの乳白球ではなくクリアですが、
やっと手に入れることができました。
取り急ぎ3本頼んだので残り2本は在庫としてあります。

通電の最終確認がとれましたので本日中に送り出すことができそうです。
大変お待たせして本当に申し訳ございません。



 
オールドミシンを修理をするなら

 
2013.12.23 Monday

SINGER 191U シンガー191Uのオーバーホール その2

作業を進めていたSINGER 191Uです。
上糸調整がほとんど効かないのと
針棒が上死点の手前にきたとき
必ずプーリーの回転が重くなる症状がありました。

もしかして… 
ギヤ… 山が何枚か飛んでいるのか?!…

あまり回し過ぎていま以上に状態が悪くならないように
ビクビクしながら裏側から上軸を覗いて見ますが、
特に異常は無いような…

今度はミシンを寝かせて下回りを
オドオドしながら下側を覗いて見ましたが、
特に問題はありません…

だってこのタイプはベベルギアが使われていないから…
さて、非常に困りました…

底を覗きながらプーリーをクルクル回してみます。
しばらく見ていると下軸の動きが何かヘンです。
僅かに遊びが多いような…
ということで原因が特定できました。

ネジがありません!
軸受けを固定している左側のネジが欠落しており
軸の左右への遊びが大きくなっために
特定の位置で接触が起こっていたようです。
結構、珍しい事ですが…


右側の軸止めを固定しているネジと同じ規格のものを探して…

軸受けの深さを調整して締め込みこむことで
100%この問題は解消しました。

次ぎに気になっていた上糸の調節器からなのですが…
やはり、分解してもダイヤルがバラバラになりません。

歪んで食い込んでいます… 完全に。

外してリングの部分の歪みを修正します。
アルミ素材なので慎重に調整をしました。
我ながら、かなりイイ線まで復元できたと思います。

あとはパーツごとのクリーニングですが
糸取りバネは腐食による劣化が著しく、
調節器内のスプリングは圧縮されていたため交換の必要がありそうですね。




釜周辺の調整及びクリーニング状態のご報告です。
 


 

足ふみミシンを修理をするなら

ブラザー黒崎


 

 
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